現在四国です。結局一冊しか間に合わず。
国史大系明治版から『古事記 先代旧事本紀』
国史大系の明治版から古事記と先代旧事本紀を抽出してきました。どうせなので神道五部書もつけたらよかったか。
古事記は日本書紀と並ぶ日本の史書ですが内容は継体天皇以前に偏ってます。しかし諸書を集成して紀年を偽造してわけのわからんことになってる日本書紀よりは筋の通った記述になってます。まぁたぶんこういうのがいくつかあったのを無理矢理統合したら日本書紀になったというとこでしょうか。
先代旧事本紀は偽書ですが平安時代初にできたもので偽書としてもものすごく古く、独自の物部系の古い伝承を含んでいるので捨てられてはいないものです。内容的にも日本書紀・古事記・古語拾遺なんかを網羅して神話を構築した中に物部氏を配置してる感じです。よく言われるのは第10巻の国造本紀が資料としてつかえるというものです。
物部氏の先祖に「宇摩志麻遅」とかなんとか出てくるんですが、なんじゃこの名前はとおもいながら放置して四国に来てみたら、四国中央市のあたりはその昔、宇摩郡だったんですな。なるほど地名かと合点した次第。
四国に来る途中寄った岡山の造山古墳の写真です。日本第四位の前方後円墳です。