メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

YOTA3+ を注文したやつが XDA にも現れた それからYOTA3+の宣伝動画分析

 さて日本で注文した「Tadakossi」に引き続き、xda のスレでも注文したと称する人が現れた。

yota 3 english version with google play - Pg. 5 | YotaPhone 3

 xda のスレの住人なので当然ながらロムのバックアップにも言及しているので、それが可能ならすぐに YOTA3+ のロムがネットに流れてしまうであろう。となるとボロいスマホでいい向きは大陸で投げ売りされてるYOTA3を底値で回収してくればいいことになる。

 xda のスレの書きこみによると、YOTA3+ の内容については 大陸の YOTA から返事があり、YotaPhone3 とは違って完全なGoogleのシステムが乗っているということらしい。しかしその操作系統は本当に YotaPhone2 のようなものなのだろうか。

YotaTechnologies News

 まだ誰も入手した人のレポートがネットに上がってないのでなんともいえないのだが、Yota technologies のサイトに書いてあることを鵜呑みにすると、Always-on は実現されており、また任意のアプリを電子ペーパー面に投影できるという。そうならYotaPhone2 と同じということになるのだが、ここに Yota3+ の宣伝動画がある。香港の販売窓口の一つ Rainbow Company が Youtube にアップした動画がある。

www.youtube.com

 中国とロシアの技術者を結集して作ったスマホと夢のような事を言ってるが、動画をみると、中国人らしい男が何か指導しているように作ってある。こういうところで中国的な露骨さを発揮するあたり、売る気がないようにも見えるがまぁ中国側が作ったよくわからないイメージ動画だということはわかる。

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 スマホについてなのだが、この動画だけだとYOTA3との違いがよくわからない。キャプションを拾っていくと

  • More than one hundred patents on dual screen control technologies and content Interaction
  • 1 technology 1 culture
  • Original invention of dual screen safe control system
  • Advanced E-ink circuit design
  • Ultimate power saving technology
  • Creative eye-protected display technology
  • Two million top-quality books from all over the world
  • Providing Mozhi APP to satisfy fragmented reading
  • Keep current on constantly changing financial information of stock market
  • Information of stock market quotation easily in real time
  • Easily get news essence for business elites
  • An audio book a day to recharge yourself
  • Bespoke WeChat system of E-ink
  • 0 step to approach the content
  • Ultra thin holding design

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 この拾った部分の前半はあまり意味のない作文で、後半にソフト的なことに触れているのだが、YOTAが作ったアプリの紹介に終始している。たとえば MoZhi APP というのは「墨知」アプリということだろうが、YOTA3 にも墨知版というのがあり、それを継承しているだけではなかろうか。内容的に読書を強調するあたりはYOTAのCEO張光強の読書端末路線に合致している。WeChat は中国人には必須だが、国際版では特にありがたいものでもない。こういういったところからも、これ、もとはYOTA3の宣伝動画だったのをそのまま横文字にしただけではないかと疑わせる。とにかく中国側がYotaPhoneのアイデアを全く理解しておらず、単に背面にもうひとつ画面がありそれがたまたまeInkというだけのスマホとしか理解してないことはよくわかった。

 YotaPhone のアイデアというのはごく単純で、eInk の電子ペーパーは書き換えのときだけしか電気食わないので情報を表示させたままにしておける、ならばスマホの背面をeInkにし、常時ONにしておいてときどき情報を書き換えれるようにしよう、というものだ。だから時計であったり、メールの通知であったり、天気予報といったものが基本アプリとして用意されているのだが、その延長で、アプリを背面に投影しても常時つきっぱなしになる。だからナビアプリを背面に投影して車のダッシュボードにおいとくと電子ペーパーナビになる。実用的にはこのような特徴があるのだが、Yota3は小細工しないと任意のアプリを投影できないし、ハイセンスの Hisense A2pro (海信A2Pro) であっても投影したアプリはある程度の時間たつとスリープしてしまう。eInk面に関してはスリープなんてものがない、というのが YotaPhone のアイデアなわけだが、そういうところを中国の模倣者はわかってなかった。ちなみに電子ペーパーAndroid端末 をつくってる連中もそういう傾向があって単に電子ペーパーを表示面にもってるAndroid としか認識していない節がある。eInk 社(台湾 元太科技)が中華系だからといって、eInk で国粋を唱うのは勝手にすればいいのだが、eInk の強みをわかってないのは致命的だ。eInk を殺すのはこういう連中かもしれない。

 で、Yota3+ だが、この動画は何も理解していない中国側が作ったもので、上記のような YotaPhone 的な特長があるのかどうかわからない。YotaTechnologies は英語の説明で Always-on を強調しているくらいなので YotaPhone の特徴を理解しているのは明白だが、どこまで関与できているのか。これはもう実物をみるしかない。自分はこんなふうにブラブラしているが、それはカネのかからないことに熱中しているからで、ポンと数万のカネを出さないからつづいているのである。このブログが飯のタネというなら失敗しても成功してもネタになるので Youtube 芸人のように躊躇なくポチるだろうが、モノ好きで書いてるだけなのでしない。ということで、ポンと数万のカネを出して注文した人の手元にどんなものが届くのか、注目している。

 (追記 香港での販売窓口の一つで日本向けに発送やってる Rainbow Company だが、Boyue (深圳 博閲科技)の twitter で紹介されるほどのところらしい。

 深圳方面との繋がりが深いんだろう。まぁ最悪モノがとどかないということはなさそう)  

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