メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

新資料の満洲国現勢をめぐって不満など

この8月13日に国会図書館デジタル化資料(近代デジタルライブラリ)に新しい資料が二万弱も追加されまことにありがたいことです。
特に目下中国の東北の方を旅行しているので満洲国関係のものがあればありがたいところ、電子化された『満洲国現勢』のうち康徳2年版と康徳5年版の二冊が新しく館外から読めるようになったので早速自作スクリプトをつかってダウンロードした。
いやぁありがたいありがたい、一泊400円くらいの中国の安宿でこんなものがダウンロードして読めるようになるとはまったくありがたい世のなかになったもの。
....どれどれひとつ拝みましょうか。
満洲国現勢. 康徳2年版





なんじゃこりゃー!!!!

なぜ縦向き?
なぜ上下に空白がある?
よくみると画像のサイズ自体は見開き横向きのサイズとおなじで縦向きの枠で切りだしただけ。左右のページをバラバラにするためならもっと切りつめればよいのにそういうことはしてない。なんか杜撰なものを感じる。縦向きにしろといわれたからしときましたベロベロバーみたいなものを。


読んでみたらこれでも案外読みやすかったが康徳5年版はどうなんだろう。
満洲国現勢. 康徳5年版




あーん?こっちは見開き横向きか...... 目次情報がない。こういう年鑑にこそ目次つけたら便利になるのにどういう仕事してるんだ?
というかこの統一のなさはなんなのか。だいたい今までほとんどのものを見開きの横向きで公開していたのにいきなりこんなことをするんだ?しかも縦向きでやるならもっと切りつめたらいいのにこの杜撰さはなんだ?

というか目次情報もものによってはズレていたりする。なぜか表紙画像が落ちていたりしてその分画像がズレているのを放置しているからその結果目次情報がズレるようだ。それをいちいちメールで指摘すれば画像を追加して直してくれるのだが、なぜ直るものを放置しているのかわからん。またなぜズレてしまったのかわからん。なんかの作業をしたときにいらんことしたからそうなったんだろ?ちがうの?ひょっとして調査する方法がおもいつかないの?無能?怠慢?時間がない?
てかまぁどうでもいいとおもっているんだろうなきっと。
たぶん推測するに利用者もしくは偉い人があれこれ難癖つけてきて、その場しのぎで適当に対応しているからこんなことになるんだとおもわれる。SEが本を読めない人だから電子化に関してはっきりしたポリシーもっていないからだろうなきっと。だいたいネット越しのブラウザで本なんか快適に読めるわけない。一部分をちょっとだけ見るのなら我慢できるけどネット越しに頭から通読しようとか本気でおもっている人はどうかしている。だいたい最近のは画像がおもいのか、ダウンロードしてから一番(jpeg2000画像を含むpdfの展開が)速い AcrobatReader でみても画像の展開に手間どっていらつくのに、ブラウザで1ページ1ページ表示されるのを待ちながら読まされている人が不憫でならない。それも読み物ならまだマシ。資料的によむときに目次がなく適当に探しながら読まないといけないとか地獄の沙汰。拷問をうけているようなもんだ。

最後にこれでも。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1178462/22

満蒙都邑全誌という本に地図が入っているんだが未撮影だと。地図とか折込のデカいものとかならイチイチずらしながら撮影してくれてて涙ぐましいものを感じて向きがそろっていなかったりしても腹がたつよりもなんか可哀想な感じになってくるのだが、未撮影はいただけない。いつもどおりズラしながら撮ればいいのになぜしてくれないの?仕事に飽きた?やっぱり万単位の本を処理しないといけないもんなー。そりゃやる気もでないよな.... って
中国人みたいな仕事っぷりだな!!

(ちょっとしばらく移動移動だったのでこれを書いてやろうとおもっていたけど書く気にならなかった。ハイラルまできて骨休み状態なのでやっと書いた。)