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君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

石鎚山にゴムサンダルで登る

 さてせっかく四国に来たからには西日本最高峰である霊峰石鎚山に登りたいもの。石鎚山は現在道路やロープウェイが整備されて簡単に登れるようになっている。

 (左図は戦前の1/5万図を下敷にした)
 昔は中央構造線の上にある石鎚神社のあたりが出発点だったようだが、時代が降ると河口というところからはじめるようになった。河口からほぼ尾根道を通って成就社まで行くのが今宮道で、谷沿いにのぼっていくのが黒河道。しかし現在はこの成就社まで成就社の東の方からロープウェイが通り一発で行けるようになった。さらには石鎚山の南の方に道路が開かれ、石鎚山の東南の方から石鎚山に登る最短ルートもできている。しかしその自分が大峯山から奥駈道に行ったときも吉野川からスタートしたように、折角なので河口から登りたい。
 それからほとんど金もないのでロープウェイ往復1900円の出費は厳しい。実際のところは懐具合のせいで今宮道を登ったのである。荷物も麦茶の600mlペットボトルをポケットに入れて行ったくらいでほとんど手ぶらで行った。したがって人よりは身軽で早く移動できているはず。

 これは今宮道の登り口。雰囲気は大峯山の登り口と似ていて素気ない。そこから延々休みなく歩き、4時間かけてようやく頂上に到達した。ちなみに登っている感覚的には京都の愛宕山よりも登りやすい。

 これは最高峰の天狗岳から頂上の石鎚神社を眺めたところ。鎖場はすべてのぼった。しかし今回の挑戦としてゴムサンダルで登ったということをここに告げねばならない。ゴムサンダルはその見掛けにはよらず岩場でもしっかり踏むことができる。ただし見掛けはあんまりよくないし、石や枝などにひっかけると痛い。

 写真をみるとわかるが左足にすこし怪我をしている。今宮道はその昔は人がたくさん歩いて途中の今宮集落は賑わっていたようだが、今は遍路道としてたまに人が通るくらいで、今宮集落は廃村となり、道は荒れて常に自然に戻ろうとしている。そのため枝や草などが道を覆っており足元不注意のときに怪我をする。まぁサンダルで歩くのが悪いのだが、石鎚山のように参道が整備されているところはサンダルでも十分行ける。実際成就社から上ではそういう怪我はしなかった。
 しかしゴムサンダルの長所は弱点でもある。つまりあまり頑丈なために逆に足を痛めてしまうのだ。今回も頂上を極めたあたりでは調子よかったのだが、下山しているうちに足の裏に違和感を感じた。足の裏の皮が浮きだしているのだ。そして痛くなり歩くのが苦痛になってくる。ということで本来下山はものすごく早く降りれるはずのところ、成就社から河口までに関しては下山の方が時間をかけてしまった。途中の路程表示によると河口から成就社までは6km、成就社から頂上まで4kmだということだから往復20km歩いたことになり、おそらく10km以上歩くと足の皮を痛めるということだろう。まぁマネする人はいないとおもうが参考記録としてのこしておく。

 ついでなので時間も書いとくと
1000 河口
1050 今宮
1215 成就社
1228 八丁
1310 夜明峠
1345 石鎚神社
 頂上から天狗岳まではグループがうじゃうじゃいて順番待ちさせられるがよい休憩となった。頂上の山小屋で味噌汁210円を飲んだ。
1440 下山開始
1526 八丁
1540 成就社
1650 今宮
1800 河口

そういうと下りの時間が長いのは足の痛さで遅くなった以上に、足の痛さのために休憩を何度か挟んだ事の方が大きいかもしれない。まぁしかし10月半ばの北向き斜面は暗くなるのが早く、河口に近づいたころは真っ暗な中を歩く状態になった。

以上