電子ペーパー定規を作った。とはいってもたいしたものではない。以下の写真のようなものだ。
どういう目的で作ったかというと、だいたいの大きさを知るためだ。電子ペーパーの表示部の大きさを正しく知りかつ本と比較してみようという試みだ。
電子ペーパーの規格についてはだいたいここをみればわかる。
ここをみればすべてわかると言いたいところだが、例の YotaPhone3 (YOTA3) はここにはない高解像度のものらしい。まぁそういう特別な例外以外はここにあるとみてよかろう。ここに載っているサイズはみな表示面積のサイズなのでそれをメモして隅を合わせて A4 のコピー用紙に実際に描くだけである。
そしてこのような形で比較する。
定規の方は内側から
- 4.7インチ
- 5.2インチ
- 6インチのつもりでひいた失敗の線
- 6インチ
- 7.8インチ
- 10.3インチ
- 13.3インチ
となっている。一番小さいコミックスに対して一般的な6インチのサイズの電子ペーパーが小さいことがわかるだろう。まぁこれは積み上げているのでわかりづらいから降ろして並べてみるとこうなる。
ちっちゃい! 7.8インチでようやくコミックスが視野に入り、10.3インチでA5コミックスがなんとかはいる程度。まぁ最近のマンガはスカスカなのでこれくらい縮小しても平気かもしれないが、それでも細かいのには違いない。元はB5の雑誌にのってたものだから10.3インチはほしいところか。
さて文庫本と比較するとこうなる。テキスト化されたものならば、画面の大きさはどうでもいいところだが、スキャンしたものだとやはり大きさが問題になってくる。文庫本の大きさは6インチと7.8インチの中間くらいで、活字のあるところだけだとギリギリ6インチにおさまるくらいとなる。Kobo glo HDの筐体は文庫本よりは大きく、新書の幅とほぼ同じだが新書とくらべるとどうなるか。
新書になると7.8インチよりも大きい。うーむむ。まぁ新書とコミックスはほぼ同じ大きさなのでそのことを知っている人間ならばわざわざ比較する必要はないのだが、やってみた。マンガと違って余白が大きいのでその比較にもなる。
最後に中国の本でも出してみよう。
今の中国で出ている本はたいがい横書きなのだがこれは昔の本を活字にしたものだからか縦書きになっている。日本の新書よりも字の隙間が大きく余白が狭い。まぁこれは史料かついわゆる漢文という性質上そうなるのでここで比較に出すのは適当でなかったかもしれない。まぁ漢字ばかりなのでギチギチに並べると暑苦しくて読めないという面はある。
そういうことで、コミックス・B6コミックス・文庫本のスキャンなどを読むためには7.8インチくらい、マンガや本をスキャンしたものを余裕をもちながら読むためには10.3インチくらいあるのが望ましいということがわかるだろうか。それからこの定規の縦横を合わせるように折るとなかなか興味深いことがわかる。それは
- 7.8 インチは10.3インチのだいたい半分
- 10.3インチは13.3インチのだいたい半分
だということだ。だいたい半分というのは二枚ならべることができるということで、7.8インチを二枚ならべたものが10.3インチ、10.3インチを二枚並べたものが13.3インチに近い大きさとなる。
13.3インチというのはちょっとデカいのだが、大判ではない普通の大きさの本を見開きで読むには向いているということになる。買うなら10.3インチできれば13.3インチがいいかもしれんとチト思えてきた。
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