メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

富士通 LIFEBOOK TH90/T FMVT90T を買った

 さてお金が入ることを見越して新しいノートパソコンを買った。2015/1に出たもののもう販売中止になった富士通の LIFEBOOK TH90/T FMVT90T とかいうやつ。展示品ではない(と売り手の中国人が言ってた)ものだが、オフィスを省いたのでほぼ10万で買えた。ワコムペン + IGZO液晶 + WQHD(2560×1440) + メモリ8G + i5-5200U という意欲的なもの。こういうペン入力のものが流行るのは非常にうれしいのだが、その原動力となってるのはマイクロソフトsurface なのだろう。買収した独自技術のNtrigをつかったペン入力PCに全力をそそいでおり、おそらくペン入力の独占企業ワコムの牙城を崩しに来ているので、ワコムも対抗上そんな感じのPCを続々と繰り出してなんとかマイクロソフトが広げた市場を確保しに来ている具合だ。しかも最近は中国の会社の製品の品質が爆発的に向上しており、そこそこの物ができるようになっていて、ある程度以下の安物市場に日本の製品の生存領域はなくなってしまっている。

 富士通もついにPC部門を分社化しており、NEC にひきつづいて中国のレノボの傘下に入ってしまいそうということで、まぁこのマシンなんか持っててもしょうがないということになったんだろうか。この年末に最近のペン入力PCの事情はどうなってるんだろうとググっていたらこれがでてきてしかも富士通がもう売っていないということでびっくりしてしまった。価格コムの最低価格もじわじわと下がっていて、この年末年始に最安値を更新していた。不思議なことに古い型のTH90/Pより安い。まぁ最初に書いたような大勢があって見向きもされないんだろう。ネットで評価をさがしても酷評が多い。実際に買った人もそんなに長く使っていないようだ。最初に大勢を述べたが、実際のところプロの絵描きが道具として選ぶのはワコム一択なので、ワコムがペン入力PCを初心者向け/プロ向けとそろえて出しているところで、20万台で富士通がこれを出しても買う人がいなかったということだろう。

 まぁそういう当たってるか当たってないかわからない分析はおいといて、これがよいとおもった点を挙げていく

 買ってからしばらく使っての印象も挙げておく。まだ環境整備しかやってない。

  • モニタ部が回転するのはいいが、支持が一点しかなく、しかも力を逃がす構造をしているせいか、触ると簡単に振れるので普通のノートPC的な使い方とペン入力/タッチが併用しづらい
    • 壁を支えにする等の工夫が必要
  • 電池の持ちはあんまりよくないように感じる
  • 画面が精細すぎて細かい表示にすると目に悪いかもしれない
    • かもしれないが100%表示の精細表示で使っている
  • dynabook V713をタブレット状態で持ちあるいていたので比較するとやはり重い
    • V713もキーボード部と合体すると似たような重さになるが V713 はキーボード部がクソで画面を90度以上傾けれなかったのでまったく使わなかった。
  • 付属のちいさいペンの筆圧は微妙。絵を描くなら別売のペンを買った方がよさそう

 しかしまぁいまのところ買って後悔するほどの悪い点はない。

 ちなみに電源を入れてすぐにWindows10にアップグレードしてさらにHDDの中身を全部消してWindows10をクリーンインストールした。Windows10は今でも当然のように無償アップグレードできる。一度アップグレードしとくとHDDの中身を全部消してもクリーンインストールのときにプロダクトキーの入力を要求されないようだ。一応富士通のサイトにあるドライバ類をほとんど入れたのだが、クリーンインストールしたせいで富士通が製品出荷時に特別に入れておいたものが足りないようで、富士通の自動アップデートツールが使えない。ほかにも足りないものがあるかもしれずそのためにおかしいことになる可能性もあるがまぁいいや。