マウスなりペンなり、画面内ではないところで物を動かしてPCに位置を伝えるという仕組みをもつものがあるが、その場合その「物」の位置をPCへ定期的に伝えるような仕組みになっている。その周期をスキャンレートとかレポートレートとかポーリングレートというらしい。で、そのレートは周波数とおなじような単位、つまり一秒に何回という形式らしい。
LIFEBOOK TH90/T(FMVT90T)を買ってからしばらく、仕事はユルユルかキツキツの両極端、かつ私生活に自分の時間のない状態でパソコンなどもじっくりいじるどころではなかったが、京都に帰ってきてからは時間使い放題になったのでようやくそのペン入力の真価を問うべくいじってみたがなんかモニョった感じがある。はて? ということで東芝 V713 を取りだして比べてみるとやはり反応にすごい差がある。V713 はペンを動かすにつれてサクサク描きこまれていく感じがあるが、TH90T の方はなんかモニョモニョしているのだ。それが一概に悪いわけでもなく、たとえば自作の筆ペン模倣ブラシはV713だと角が汚なくなるがTH90Tだと綺麗になる。なんらかの差があるはずだということでググったら最初に書いたスキャンレートに行きあたった。
【検証】dynabook RZ82のペンのスキャンレートは他より優れているのか、他のタブPCや液タブと比較した結果 | 肉うどん
つまりこのサイトに書いてあるのとおなじようにスキャンレートを調べてみると次のようになった。
機種 | pps |
---|---|
V713 | 200pps |
TH90T | 133pps |
まあ、上記サイトによるとプロが使ってる 24HDtouch なんかも130ppsらしいのでこの数値がどのへんが妥当なのか微妙なとこなんだろう。そのへんは独占企業の強みで、ワコムお好みの周期で格付して客に押しつけることができる。自分が133ppsだとどうも隔靴掻痒なところがあると言っても、おまえが雑に手早く描こうとするからだと言われたらそのとおりとしか言いようがない。とっととNtrigとか中国系企業に炙られて社風かわってくんないかな。
ちなみに TH90T は他にも液晶の支点が一点なのでフラフラするなどの欠点もあるが、画面が広くて精細で昔とった写真とか本の画像が綺麗に見えるのでそれだけで他の事がどうでもよくなるほどであり、もう V713 に戻る気はなく拡張もできるのでできたら10年くらいはつかいたい。メモリ16Gに換装したら認識してくれるのかな?
といいつつも実はレッツノート信者であり、これを買ってすぐXZ6が発表されて筆圧感知するペンを持つレッツノートが登場したことを今ごろ知ったので忸怩たるものがある。
それとは別にこのスキャンレートをクロックアップする方法があるなら試したい