メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

小米(XiaoMi シャオミ)「系」の電子ペーパー端末の予告

小米有品の広告に釣られた諸媒体

 小米 (北京 XiaoMi シャオミ) の電子ペーパー端末が出るという観測は前からあったので、その見込に基いて小米有品で出た iReader T6 の広告に釣られた人たちがいたが、そういうことを書いておもしろがっていたら、 米Amazonで詐欺業者にひっかかってしまったので人を呪わば穴二つ。

 とにかく中国国内での電子ペーパー端末市場は漢字の壁で諸外国からはよくわからない面もあるので、ついついひっかかってしまうのも無理はない。海外から隔離された謎の大市場が広がっているわけだ。昨今ファーウェイが排除されそうというので大騒ぎだが、そもそも中国市場は外国の影響を排除しようとする傾向が強いので、何をいまさらという感じだし、ジャパンパッシングの記憶がある老人は中国の肩を持ちたがるかもしれないが、中国もアメリカも日本企業を都合よく使おうとしているのは同じで、そういう視点に立てばまだ英米圏の方がフェアなので、サヨク系老人はなるべくすみやかに死滅してもらいたい。

「墨案智能電子ペーパー」が2019年5月30日登場予定

 それはいいとして、中国の電子ペーパー端末界にまた新顔が登場するらしい。「また」といっても全容を把握していないので、またもくそもないのだが、それはそれとして、これを出す「上海墨案智能科技」は小米からの出資を受けているらしい。

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墨案

 実は前回、iReader T6 に釣られたのは外人だけでなく、中国人もかなりたくさん釣られていて、その情報が中国外の媒体にまで広まったというのが真相なので、中国人もそのことについては若干トラウマ気味。今回は「これは小米の電子ペーパーではない」と強調する人が多い。そういう人たちが必死に情報を出してるので全然調べなくても情報が手にはいる状態だが、それをみると「ではない」とまでは言えないんだな。

「小米生態鏈」の上海墨案智能科技

 上の予告画像にも書いてあるが、この上海墨案智能科技は小米の「生態鏈」なるものに入っているようだ。これは「エコシステム」をもじった「エコ」チェーンとでもいうようなものらしいが、まぁ小米がどの程度まで関与してるのかよくわからんので小米が投資してる会社だということにしよう。小米はもちろんスマホメーカーとして出発したのだが、最近はその路線をマネしたファーウェイやOPPOなどに押されてしまっているので、総合家電メーカーにチェンジすることにしたらしい。その多角経営化の一つの手で、ベンチャーに投資し、いい製品が出たら小米生態鏈で売り出すという形のようだ。そこから出たものが小米の製品として流通することもあるらしいので、この「墨案智能電子ペーパー」を小米の電子ペーパーではないと強弁するのは得策ではない。小米本体に経験のない事業なのだから、別の企業が担当しててもおかしくないのではなかろうか。そして生態鏈という仕組みがあるのだから、「ほぼ小米」の電子ペーパーとみてもよいのではなかろうか。

 そもそも、この広告が出たのも小米が2012年に買収した電子書籍プラットフォームの「多看」上だし、小米が電子ペーパー端末を出すという観測もその多看があるからなので、これがそれと思ってよいのではなかろうか。

大きさは 10.3インチ?

 本来の値段は2999元(47597円 Google20190526)とそんなに安くないので小さい端末ではないだろうが、これについて百度掲示板で、上の画像のボタンの大きさを約1cmとして、だいたいの幅を計算した人がいて、その観測からいうと10.3インチのものだということだ。DPT-CP1 や Boox Note 、 Likebook Minus 相当ということか。携帯する筆記具/PDF閲覧器としてはちょうどいい大きさのゾーンなので売れそうなところに飛びこんできたというところかな。値段的にはちょっと安めになってる気もするので、7.8インチでもおかしくはない。それだとノートよりもリーダー寄りになる。本当かどうかは5月30日までわからない。

20190528 スペックが一部判明!

 百度掲示板にスペックを貼った人がでた。

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20190528_ 墨庵智能電子ペーパースペック

 おぉ。ということで10.3インチで正解。

20190529 EeWrite との関係?

www.indiegogo.com

 同じ10.3インチだが、あんまり似てないように見える。EeWrite の E-pad はSIMも入ってるし。違うのでは?

油条と小米

 じぇんじぇん関係ない話を最後に書いておくが、中国の朝飯というとすぐ油条(ヨウティアオ)と言う人たちがいる。中国に留学したりした人でもそんなこという人がいるんだが、あんな油っこいもん毎朝食えるってのが理解できんのよな。まぁ豆乳はいい。しかし豆乳と合わせて食うなら饅頭(マントウ)だろうと言いたいし、もっというなら中国の朝飯界にはもっとあっさりした粥というものがあるんだよな。他にもいろいろあるが、粥が朝飯にちょうどよい。粥といっても米の粥というよりもこの「小米粥」が軽くてよい。中国語でいう小米はアワ(粟)系統の雑穀。要はアワ粥だ。それと豆腐脳(おぼろ豆腐)を食べるとちょうどよい。あれば、の話だが豆乳があるんだから豆腐もある。だいたい普通の料理が油ギトギトなんだから油分はありあまってる。こういうあっさりしたのがないと体がもたん。あと中国のスーパーに行くと日本でいう「雑穀類」がいっぱいあって、アワ・キビ・ヒエなんてのが何種類もあるうえに、モチアワ・モチキビとかまである。自炊するならこのモチキビがおすすめ。安いしうまい。

 といってもここ6年くらい中国に行ってないし次行くのはいつになるか... 最近雲行きが怪しいのでまたしばらく行きづらそうだな。