メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

大画面4Kテレビ

大画面4Kテレビ

 去年幻聴がまだまだ盛んだったころに、パソコンの画面を大画面にしたくなり、最近の液晶テレビは大画面なのにかなり安くなってるので買ったりしたが結局どれも失敗だったことを書いておく。

 結論から先に書いておくと、テレビの最低輝度はかなり高く設定してあるので近いところで凝視するパソコンのモニターとしてはあまりよくない。それから、ちょっと古い(2010年代半ばの)ノートパソコンのHDMI出力は4k30Hzどまりなのでそれがこれから書く「目が痛い」の原因の可能性が高い。なのであわててテレビを買うよりはパソコンを新調してからでも遅くはない。

 あと一番重要な点であるが、幻聴が聞こえている人なので皮膚の感覚も異常になっている事は類推できると思う。まぁあんまり詳しいことを書くとあれだが、幻覚の一種として「目が痛い」と訴えている可能性はある。

65インチTCL液晶テレビをみせてもらう

 事の起こりとしては知り合いのとこへ遊びにいったときに、65インチのTCLの液晶テレビを置いてディスプレイとして使っているのを見たこと。それまで彼が長年プロジェクタとかつかって投影したりといろいろ工夫しているのを見ていたのだが、液晶テレビの大画面化がすすんで入手可能な値段になったのでプロジェクタを追求するのはやめてきりかえたらしい。それくらい大きいと十分離れてみるので目も何も問題ない。なるほど、これはいいな....と思ったのがきっかけだった。最近頭角を現している中国のテレビメーカーとしてはハイセンスとTCLがあるが彼が検討した数年前の話だと、よりテレビよりなのがハイセンスで、TCLはなんかオタク向きな凝り方をしてるがそこがむしろパソコンのモニターとしてよいという。

置き場所の問題で比較的小型をめざすことに

 なるほどよいなと思ったのはいいが、さてうちに導入するとなると洋間ではないので適度な壁が少なく、置く場所がない。ならしかたないので近くでみるしかないか、ということで、より小型をさがすことになったのだがその時点で「大画面テレビだと十分距離を置いて目の疲れの問題がなくなる」という重要な点をみのがしていた。まぁ幻聴で余裕がなかったせいだとしておいてほしい。要は幻聴が聞こえ続けているとあんまり深く考えることができず、刹那的になるのだ。

ハイセンス 48インチ有機ELテレビ

 ところでKDPで電子書籍を売ってるくらいなので Amazon 様のヘビーユーザーなのだが、ボーっとみていると、ハイセンスの48インチ有機ELテレビが10万くらいで安売りしているのをみつけた。お、これは丁度いいというのでいきなりポチった。自分もアマゾンでこんな高額の買いものをするのははじめてなので緊張したが、幻聴で苦しめられているのでもう死んだような気になっててそこまで気にならない。(まぁそもそも10万弱するeInk端末を中国のサイトで買ってるのでそれくらいでビビるわけないんだな)

 と、届いたのをなんとか机の上に置いてみるともんのすごく大きい。そして映してみて気がついたのだが、見た瞬間に目が痛くなるのである。こんなにキレイなのにどうして.... その一方で48インチあると100%で表示していてもみやすい大きさになる。ただし48インチもあるので画面の端から端が1mあり一目ではみれないので首を頻繁に左右に振ることになって近くで見るのには向いていない。ハイセンスはそのシリーズを最後に有機ELテレビをやめて液晶に一本化していたのだが、やっぱり有機ELテレビなんかあるのかな...?

有機ELにはいい印象があったが

 有機ELというと YotaPhone2 のカラー面が有機ELだったのだが、そのとき気付いたのが、液晶と有機ELでは目の使い方がすこし違うということで、有機ELの方が紙とかそのへんをみるときの、つまり自然に物をみる状態に近い目の筋肉の使い方をしている。ということで、実は有機ELへの印象は非常によく、これを買う前にもイオシスで安売りしていた GalaxyTab S5e など買って、電子ペーパー端末をさしおいて使いまくっていたので、それから身のまわりの液晶画面を有機ELに置きかえていこうと思っていたところなのだ。ところが大型テレビの有機ELはLGがつくってる白色有機ELにカラーフィルターを置く方式で、つまり小型端末の Samsung有機ELとは別物である。よくよく考えてみれば、有機ELだから黒の表現は強いかもしれないが、カラーフィルターを置いているので画面の表面には微妙な視差が発生している。つまり目の筋肉の使い方は液晶と変わらんのでは...?ということだ。

 とにかく見た瞬間に目が痛くなってそれがずっと続くのでは話にならん。ではテレビとしてはどうか。もともとダメなら居間のテレビにしようと思っていたのだが、こっちでも親も目が痛くなるというのでしかたなく返品した。返品ははじめての経験でビビったが簡単にできてこっちもびっくりした。まぁしかしやりかたがひどいと半額とられるらしい。ネットでみると有機ELテレビにそういう不満はみたことがないので、まぁハズレ端末だった可能性もある。

ソニー KJ-43X80WK

 さて今度は日本企業なら鉄板だろうと思って、ソニーの43インチの液晶テレビ新型テレビの売り出しセールで安売りしてたのですこし高くなったが買ってみた。見てすぐは痛くならないので安心して設定など進めてみるとそのUIの洗練ぶりにびっくりする。ほぼ繋げるだけで設定が完了してしまうのだ。音響のよさにもびっくりした。こんな底にある小さいスピーカーでこんなにいい音がでるのか.... 最新技術をみなおした。

 しかし目は非情である。ちょっと見てるだけで目が痛くなってくる。それでも我慢してみていたら一日したら視力が落ちてしまう。うーむむ。なぜ? ということでいろいろ設定を追求してみたが正解がない。いろいろやったあげくもう返品でいいかとおもいながら、とりあえず居間に置いてみた。しかしこっちでも不評である。居間にあるのは2008年頃に買ったシャープの32インチ液晶アクオス「亀山モデル」である。比較になってしまうのだが、当然きれいかといえばそうではなく、地上波の画素数は低いのだが、それを4kテレビでみるともんすごくきたなくなる。横にアクオスがあるだけになぜこんなにきたないのかとおもうくらい汚くなる。どうもテレビの電波の品質自体がそんなに高くないので、テレビではそれを補完する技術が発達しており、昔のテレビはそれに最適化していてきれいにみえる。ところが4kテレビは4k動画をきれいに映す技術はあるものの、品質のおちる地上波テレビの画面をそれなりにみせる技術がどうもまだ確立していないようなのだ。たとえば youtube の 4k動画で提供されてる 映画のトレイラーとかだとものすごくきれいに映る。ソニーはそこにすごく凝っててそういうのはよくうつる。ただ画質のおとる地上波テレビだと画質が落ちたのをそのまま増幅してしまうので、たとえば葉っぱがあるところとかフォントではいってるあたりのモヤモヤとかもともとの画面にふくまれるデジタルノイズを増幅してしまうらしい。凝った画像をリアルにみせる技術を追求した結果かもしれん。うーむむ。4kBSも受信してないうちには4kテレビは無用の長物だな... という結果になった。しょうがないのでこっちも目が痛くなるというのを理由に返品した。

4k30Hz出力の罠

 ということで、調べまくってみると、どうも4k30Hzの壁があるらしい。昔のブラウン管テレビは30Hzで送信されていたがそれをインターレースといってひとつ飛ばしで二回にわけて画面の走査線を走らせることでちらつきを抑えていた。つまり実質60Hzで表示していた。HDMIの規格をつくったときにテレビは30Hzで送信してるから30Hzでいいだろとした。その後、HDMIの規格のアップデートがなされて60Hz以上で表示できるようになったのだが、2010年代中頃くらいのノートパソコンのHDMI出力はライセンス価格を抑えるために上限4k30Hzになっている。パソコンの出力のためのディスプレイポート規格がありそっちだと問題ないのだが、映像業界の都合でパソコンの液晶が16:9になったのと同じように、HDMIポートもついでに設置することになり、ついでなので最低限の規格にしか対応してないというわけだ。ううーむ。これはまいった。

EIZO EV3285

 さて二回も返品したので、意地になり、さらに鉄板と思われる EIZO の EV3285 を買った。32インチ。今でも使っている。たしかにソニーのテレビよりはよい。一日くらいでは視力が落ちない。 まぁこれでダメなら何買ってもダメだろ。。。ということだが、やっぱり目への負担はある。ソニーのテレビもそこまで言うほどの差はなかったのかも、というくらいな感じがしてきた。しかしこれは一番値段が落ちてたときに買えたとはいえ13万もする。もうこれでダメなら何買ってもダメだろ...ということで、もう幻聴なんか聞こえてるんだから金なんか残してもしかたあるまいということでノートパソコンも新調して4k60Hz対応させた。さて結果としてどうだったか... というとそのノートパソコンが DELL の Inspiron 16 7620 2-in-1 の4kOLEDというやつで、これも一番値引きしてるときに買えたのだが、有機ELで16インチありなおかつ16:10で広いので下手な液晶みるよりはそれみてた方がいいくらいのものなので、ノートパソコン自体にそれほど不満がなくなってしまい、EV3285はもったいからときどき使うというありさまになってしまった。とはいいながら結構つかってるが、なんかもったいないな

4kテレビで地上波をみる事について

 さて2022年の夏モデルのころは上記のような結果に終わったので、それから家電量販店にいって4kテレビで地上波をみくらべているが、そのころはやっぱり地上波の表現は4kテレビは苦手だったようで、どれみてもそれなりに汚なかった。地上波を察知したら平べったい白い映像にしてしまえばいいだけだと思うんだがそうはいかないということだろうか。もっとも中国メーカーとかでもそこまで差はなかったので、映像変換エンジンの手が必要なのかもしれない。シャープのN-Blackシリーズはなんかいいので次はそれのなるべく映像変換エンジンの新しいのを選んで買うかもしれない。有機ELテレビは次世代以降に期待なので生きてる間に拝めるかどうかわからん。まぁでもネットでは買わずに家電量販店で実物見くらべて買うと思う。やっぱり海外生産がメインになってるパネルは実物をみないと怖い。