光沢系低反射フィルムの PDA工房「黒影」がすごい
youtube で知ったPDA工房「黒影」、試してみたらすごかったので久しぶりに記事を書く。
アンチグレアは嫌いだが光沢仕上げは反射する
保護フィルムというのがあるがどんなものでもあれを貼ると結局なにかものをはさんだ感じがぬぐえず、アンチグレア系は早々にあきらめ、貼るなら光沢一択で百均の安くて薄い光沢フィルムを適当に切ってすませていた。貼らないのが一番いいがまぁ安物貼っといて汚れたらとりかえていけばそれでいいだろうという算段。なので過去に散々電子ペーパー記事を書きまた所持していたがその場合でも表面の艶消し加工を台無しにするようなテカテカフィルムを貼っていた。
さて Mac方面でナノテクスチャという表面加工に凝ったものがでてきたせいで、画面保護フィルム業界でも艶消しというかアンチグレアというかその方向の新商品がでてきたらしく、Youtube で電子ペーパー関係の動画を漫然と見てたらおすすめで出てくるようになった。ミヤビックスの 「Overlay Plus Premium」 とかPDA工房の「純黒クリア」だがどうもこれも動画や評価をみるとアンチグレア系なのだ。そんならダメだな~と思いながらみてたらさらにPDA工房の「黒影」というのがあると知った。これは光沢なのに低反射を実現しているという。
この動画を作成した人も「くっきりしてないと気がすまない」系の人なので画面に対する要求の傾向が自分と似ている。ならその評価は見るところがありそうだ。
PDA工房「黒影」を注文
PDA工房の「黒影」のページは以下の通り。
「黒影」だが同社の保護フィルムの中ではそんなに高い方ではない。それもそのはずで、「黒影」の原理は光沢フィルムの上にもう一層薄い膜を貼り、光沢フィルムの表面で反射して薄膜を通りぬける光の位相を半分ずらすというものでわりとシンプルである。なぜずれるのかというのが味噌だがその薄膜の物理的性質でずれるのである。位相が半分ずれると打ち消しあうのだが、両方の面での反射量は同じではない(それに両方の面での反射のズレもある)ので打ち消して弱まり、低反射が実現されるというもの。光学的物理的に低反射を実現しているところがよい。要は素材の選択で性質が決まるのでその効果は保証されている。実際に試したら弱点もあったがそれはあとで書く。自分はまず手堅く「純黒クリア」と「黒影」のサンプル(5cm × 4cm 220円)をとりよせてスマホにはりつけしばらく試したあとでスマホ( Oppo reno 9a ) とタブレット ( garaxy tab S5e) 用を注文したというわけだ。
サンプルをスマホに貼ったところがこの写真だがみればわかるように「低反射」という面では「純黒クリア」の方が強い。しかし近いところで見るスマホでは「純黒クリア」のアンチグレア面が目について若干くっきりさが損なわれるのでそこが気になる小うるさい自分のような人間にはよくないなというわけ。遠くから見るパソコンとかテレビとかならその艶消し感がいいかもしれない。
「黒影」のすごさ
ちょっと今日の昼間、タブレットに貼った黒影を外に持ちだして写した写真でもみてもらおう。
写真にはフィルムを貼ってすぐなので気泡がのこっているが、これはそのうち消える。それより気泡が示しているのはフィルムがないときの反射具合なのでそれがかえってよい標識になる。これみたらわかるが白日下ではもっと空の光がうつって見えないはずのところがこれだけ見えてるのである。これでも十分威力を発揮しているが、これがさらに威力を発揮するのが室内でうっすら顔などがうつってるようなシチュエーションで、そういううっすらうつっているのが気にならないレベルまで落ちる。
白い壁紙が貼ってある室内で照明機器の下で写したのがこれ。みての通り、自分のハゲ頭も撮影に使ったスマホもスマホを構えている指も見えない。そのかわり天井の照明機器はみえてるがそれはしかたない。それが見えないレベルまで艶消しのアンチグレアをかけるとその代償としてちょっとクッキリさが失われてしまう。画面のクッキリさのためにアンチグレアを避けていた人にとっては非常にありがたいというわけ。
弱点がないわけでもない
さて褒めすぎてもあれなので弱点がないわけでもないことを示しておくと、完全に反射を消すわけではないので画面の黒い背景にうっすらなにか映るのは避けられないが、気にならないレベルまで抑えられている。あと、横からの光にはすこし弱い。レンズフレアのように若干発光するような具合になる。結局光の反射の具合を正面あるいはそれからすこしズレた角度のときの反射光が減るようにするカラクリなので光が強くなるような角度もあるということだ。これはスマホのように視野角が狭い画面だとほとんど弱点にならない。タブレットで黒地に白字みたいな画面にして光源にたいしていろんな角度をためしてみるとレンズフレアみたいな感じに光ることがあるが、今までの光沢画面と弱点が違うというだけで、ただの光沢画面よりは使える角度が広いし、そもそもその光るといってもたいして光るわけではない。ただ素の光沢画面だと光らないようなところで明るくなるのでそれが気になる人がいるかもしれない。
結論
ということでアンチグレア嫌いで光沢画面を選んでいるような人にはおすすめ。自分もとりあえずタブレットに貼ったがさらにパソコンにも貼るかもしれない。ほかにも電子ペーパー端末にも貼りたいが十分稼動する端末がないので試すことができない。あと持ってるものを有機ELにまとめたので普通の液晶で試していない。液晶だとどうなるか試した方がよさそうだ。
しばらく使用してみての追記(20250104)
いやとにかくすごい。くっきりはっきり見える。もうこれなしでないと画面みれないのではというくらい。艶消しだとモヤモヤするのでクリアな表面を選んでいた人はそのクリアな表面の弱点を弱めてくれてるし黒がはっきりして非常によい。まだPDA工房が正月休みなので追い買いできない。ぐぬぬ