メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

日本

粟田口の明智光秀の首塚と金地院東照宮の位置関係

粟田口の明智光秀の首塚 琵琶湖疎水資料館にある地図で比定する 現在は消滅 粟田口の明智光秀の首塚 現在京都の白川沿いにある明智光秀の首塚だが、本来の首塚は粟田口(今の蹴上あたり)にあり、それを移動したものである。調べたらすぐわかることなので知っ…

文禄・慶長の役での毒殺

加藤光泰の毒殺 寛永諸家系図伝 (17世紀中期) 寛政重修諸家譜(19世紀初頭) 違いと共通点 九鬼家臣も毒殺されている ふぐ毒? 追補 西生浦 加藤光泰の毒殺 山崎の合戦で明智光秀の本隊を側撃して局面を打開するきっかけを作った加藤光泰が、その後の論功で光…

宮内庁書陵部・岩瀬文庫・国文学研究資料館 で古書を眺めたこと

偽書の収集 岩瀬文庫 宮内庁書陵部 国文学研究資料館 国会図書館 古典籍資料室 偽書の収集 今ちょっと、資料的価値が非常に低いある偽書を集めている。偽書といっても一人の人物が一時につくったものではなく、たくさんの人物がかかわっているようで、地域的…

明智越と愛宕山

明智越 愛宕山との関係 荒神峠 明智新道 (20190427 追加) 勝軍地蔵 細川氏と勝軍地蔵 明智光秀と勝軍地蔵 京が見える明智越 江戸時代前期の明智ルート (20190427追加) 追記 20190424 明智越 亀岡盆地から京都方面へは普通国道9号線沿いの老の坂で出るのが普…

安始・安久・安明の出所

安始 安久 安明 そろそろ改元ということで新元号当てが盛んだが、「安」の字がつくという予想が盛んでアホの釣り堀状態になっていておもしろい。その中で有力とされるのが安始・安久・安明だが、それぞれどこが出所なのか調べてみた。 安始 安始だがこっちは…

キングジムの電子ペーパー機器 ポメラDM30 / カクミル

日本企業はeInk社(台湾 元太科技)に研究開発の協力はするが、製品化はそんなに進んでいない。まぁ採算とれなさそうというので捨ててるだけかもしれないが、かといって自社開発が進んでいるようでもなく、とにかく守勢に入ってあまりおもしろくない状況である…

京都で使える大型書店 三つ

9月頃は京都市バスの一ヶ月定期を買って市内をグルグル回っていたのだが、台風があったりしたせいでそのことをまとめる気にならなかった。それでひさしぶりに市内の書店を回ったのだが衝撃だったのが、京都駅の南にあるアバンティブックセンターの縮小だ。平…

国保料が高くて驚いた

住民税・国保料の納付書について親から連絡があり、納付期限は7/2ということなので、とりあえず期限の前週末までに京都の山奥まで帰ってきた。で、金曜に一括で納付してきたのだが.... タイトルの如く、国保料がとびぬけて高かった。 www.shunpon.com 去年の…

熊野を「こもりく」とか呼ぶこと

熊野について「こもりく」とか隠国とか書いて死の国とかなんとか言う人たちがいる。まぁ四国を死国と書いて面白がるのと大差ないんだが、そういう意識はないようだ。そもそもそういうのが流行ったのは昔の話か。 熊野が流行ってた当時でもそれに反発する声は…

熊野学研究センターの失敗の歴史 3 小辺路は熊野記念館が初めて調査した

inudaisho.hatenablog.com 熊野学センターについてあんまりいいことを書いていなかったがここでいいことも書いておこう。いわゆる熊野参詣道、世界遺産に登録されているのは中辺路、大辺路、小辺路、奥駈道、伊勢路となっているが、その昔はあんまりはっきり…

熊野学研究センター失敗の歴史 2 梅原猛と熊野学研究センター(仮称)

これの続編です inudaisho.hatenablog.com 熊野記念館計画からみくまの総合資料館計画へ 梅原猛 と 熊野学研究センター(仮称) 新宮への誘致とみくまの総合資料館計画の止揚 佐藤春陽市長時代 熊野古道の世界遺産登録 熊野川町との合併 国際熊野学会の設立 そ…

熊野学研究センターの失敗の歴史 1 瀬古潔市長の熊野記念館構想

熊野学研究センターの建設延期 新宮 熊野古道(熊野参詣道) レクリエーションエリアの新宮 瀬古潔市長 の熊野記念館計画 その後の熊野記念館 おまけ 熊野学研究センターの建設延期 新宮市立図書館が新しく文化複合施設の一部として建てられる土地の発掘調査で…

新宮市立図書館の蔵書数推移

新宮市立図書館にずっと通って郷土資料を眺めているのだが、一般図書の開架はちょっと古くてあまり使う気にならない。どれくらい古いかというとまぁ自分が高校・大学くらいのころ(90年代)からあんまり進歩してないような感じにみえるくらいだ。平凡社の『大…

熊野列石と宇久井半島の神籠石

最近新宮で郷土資料の最近の雑誌を眺めているので面白いと思ったことを書いていく。ただ車中泊生活でかつ新宮周辺は充電ポイントが少ないのでこうしてアウトプットしていくのもなかなか厳しいものがある。 那智と新宮の間に宇久井半島というのがあるが、那智…

歴史の道調査報告書

道というのは特に商業にとっては非常に重要なもので、商店の配置、ひいては町の構造などは道の従属変数である面が高い。駅前商店街の衰退も、交通手段が鉄道から自動車に交替したために、そこにあった賑いが郊外の大型商業施設や駐車場のあるチェーン店など…

電源の使える図書館

田辺出身の植芝盛平の銅像 さて新宮・那智勝浦周辺でぶらぶらするのを切りあげて今は西海岸の田辺・白浜あたりで適当に車中泊をしている。新宮あたりから海岸沿いにブラブラと見物しながら移動してきたのだがつらかった。スマホを充電できないのだ。モバイル…

紀伊国名所図会の熊野篇(牟婁郡の部)はつかえるのか

今は新宮とか那智勝浦のあたりをうろうろしている。新宮市の図書館は10万冊程度しか蔵書がないのだがそのうち3万冊弱が郷土資料ということでむしろ研究施設のようなもんなんだろう。新宮市立図書館 - Wikipedia によると、文化複合施設をつくって熊野学セン…

私物化の時代

今、日本の各組織で責任を持つ地位にあるのは50代後半の人たちだとおもうが、この世代というのは高度成長が終わったあとに就職し、バブルの頃に仕事を覚えてる。もっと上の団塊の世代が仕事を覚えたのは高度成長の時代で、イージーモードだったと揶揄されて…