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YotaPhone3(Yota3) 発売開始? と YotaPhone4 の計画

 本日2017/9/26、京東(JD.com)で Yota3(Yotaphone3)国礼版が発売開始のはず....だったが、フタを開けてみるとまだ発売されていなかった。

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 そこにはこう書かれている。

因销售火爆,货源紧张,现开启预售,成功预订的顾客将于10月25日起陆续发货。

 「注文殺到で商品足りないので今は予約だけです。予約に成功したお客様には10月25日から順に発送していきます」

 本当かねぇ?

 (20170930追記 10月25日と書きながらもどんどん発送しているようで、JD.comの商品評価のところにそういう事を書いてる人がいる)

 その一方で今日はハイセンス(海信)の Hisense A2 Pro の発表会があった。こちらは北京の国家図書館でやるということでもう完全に Yota3(YotaPhone3) と販売戦略とかかぶってます。

“读树一帜” 海信双屏手机A2 Pro发布会图文直播 -- 飞象网

 わりと普通に発表会をやってるんですがハイセンスの社員がいっぱいでてきてるのでこっちはちゃんとやるんだなという感じがあります。発売価格は2999元(約5万円)。ということで Yota3 を買いそうな客がかなり取られそうな雰囲気。

YotaPhone4

 それはともかく8月末の情報で見落としてたのがありました。これ。

第四代YotaPhone手机预计将于2018年上市-中俄资讯-东北网

 ロシア向けのニュースとして流されたものらしいんですが、その中でこう言ってたらしい。

我们计划在2018年发售第四代YotaPhone手机。

「2018年には第四世代のYotaPhoneスマホを発売する計画だ」

 YotaPhone4 ですかね。2018年のYotaPhoneというと、こういう記事を既に書いてます。

inudaisho.hatenablog.com

 まとめますと、重慶市潼南区の先進技術工業団地に Yota(の中国合弁企業) が入って2018年の後半から重慶産の YotaPhone が世界に発売される計画であるということなんですが、この YotaPhone4 の話とあわせると、ここで生産するつもりなのはYOTA3ではなく、次の YotaPhone つまり YotaPhone4? ということになる。

 まーどこまで本当に実現できるのか。来年となるとJDIが協力したeInk社の電子ペーパーの高精細化(400ppi,600ppi)が実現するとかいう話なので、それを使うならすごいのがでてくることになる。どうかな?

電子ペーパーの大きさを知るために電子ペーパー定規をつくった

 電子ペーパー定規を作った。とはいってもたいしたものではない。以下の写真のようなものだ。

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自称「電子ペーパー定規」

 どういう目的で作ったかというと、だいたいの大きさを知るためだ。電子ペーパーの表示部の大きさを正しく知りかつ本と比較してみようという試みだ。

 電子ペーパーの規格についてはだいたいここをみればわかる。

E Ink - Display Module

 ここをみればすべてわかると言いたいところだが、例の YotaPhone3 (YOTA3) はここにはない高解像度のものらしい。まぁそういう特別な例外以外はここにあるとみてよかろう。ここに載っているサイズはみな表示面積のサイズなのでそれをメモして隅を合わせて A4 のコピー用紙に実際に描くだけである。

 そしてこのような形で比較する。

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コミックスから雑誌までのマンガ類と比較

 定規の方は内側から

  • 4.7インチ
  • 5.2インチ
  • 6インチのつもりでひいた失敗の線
  • 6インチ
  • 7.8インチ
  • 10.3インチ
  • 13.3インチ

 となっている。一番小さいコミックスに対して一般的な6インチのサイズの電子ペーパーが小さいことがわかるだろう。まぁこれは積み上げているのでわかりづらいから降ろして並べてみるとこうなる。

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コミックス・B6コミックス・A5コミックス・Kobo glo HDと比較

 ちっちゃい! 7.8インチでようやくコミックスが視野に入り、10.3インチでA5コミックスがなんとかはいる程度。まぁ最近のマンガはスカスカなのでこれくらい縮小しても平気かもしれないが、それでも細かいのには違いない。元はB5の雑誌にのってたものだから10.3インチはほしいところか。

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宮崎市定『アジア史概説』(中公文庫)と比較

 さて文庫本と比較するとこうなる。テキスト化されたものならば、画面の大きさはどうでもいいところだが、スキャンしたものだとやはり大きさが問題になってくる。文庫本の大きさは6インチと7.8インチの中間くらいで、活字のあるところだけだとギリギリ6インチにおさまるくらいとなる。Kobo glo HDの筐体は文庫本よりは大きく、新書の幅とほぼ同じだが新書とくらべるとどうなるか。

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岩村忍元朝秘史』(中公新書)と比較

 新書になると7.8インチよりも大きい。うーむむ。まぁ新書とコミックスはほぼ同じ大きさなのでそのことを知っている人間ならばわざわざ比較する必要はないのだが、やってみた。マンガと違って余白が大きいのでその比較にもなる。

 最後に中国の本でも出してみよう。

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中華書局の元明史料筆記叢刊の一冊と比較

 今の中国で出ている本はたいがい横書きなのだがこれは昔の本を活字にしたものだからか縦書きになっている。日本の新書よりも字の隙間が大きく余白が狭い。まぁこれは史料かついわゆる漢文という性質上そうなるのでここで比較に出すのは適当でなかったかもしれない。まぁ漢字ばかりなのでギチギチに並べると暑苦しくて読めないという面はある。

 そういうことで、コミックス・B6コミックス・文庫本のスキャンなどを読むためには7.8インチくらい、マンガや本をスキャンしたものを余裕をもちながら読むためには10.3インチくらいあるのが望ましいということがわかるだろうか。それからこの定規の縦横を合わせるように折るとなかなか興味深いことがわかる。それは

  • 7.8 インチは10.3インチのだいたい半分
  • 10.3インチは13.3インチのだいたい半分

 だということだ。だいたい半分というのは二枚ならべることができるということで、7.8インチを二枚ならべたものが10.3インチ、10.3インチを二枚並べたものが13.3インチに近い大きさとなる。

 13.3インチというのはちょっとデカいのだが、大判ではない普通の大きさの本を見開きで読むには向いているということになる。買うなら10.3インチできれば13.3インチがいいかもしれんとチト思えてきた。

ソニー デジタルペーパー dpt-rp1

ソニー デジタルペーパー dpt-rp1

BOOX MAX CARTA(JPモデル)

BOOX MAX CARTA(JPモデル)

新型 Kindle Paperwhite らしきものの展示品

 2017/9/20-9/22(つまり今日)まで台湾の台北でタッチパネルなどのディスプレイの展示会がひらかれている。

2017 タッチパネル&光学フィルム製品、設備、材料展示会

 英語名だとわかりやすく Touch Taiwan 2017 というわけだが、eInk社(元太科技)もその出展者としていい場所をとっている。そしてその様子がわかる動画が公開された。


E Ink at Touch Taiwan 2017

 カラー電子ペーパー、大型ディスプレイ、大日本印刷電子ペーパー服、そしてYOTA3(YotaPhone3)など目玉の展示に目をひかれがちだが、その間に電子書籍リーダーやeNoteもひっそりと挟まっていた。1分10秒から14秒の5秒くらいが電子書籍リーダーなのだが、動画では四台展示されている様子がわかる。その四台だが、動画では

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youtubeから切り出し

 となっている。さて問題が “New Kindle Paperwhite” だがこの動画をみるとどうみても左から三つめのでかいのがそれに相当するようだ。左端の7.8インチのKobo Aura One と比較するとだいたい大きさがわかる。現行の eInk モジュールの面子からみると 9.7インチか10.3インチパネルを採用しているようだ。次の新型の Kindle Paperwhite は大型なのか? マンガモデルの北米版が予定されたりして Kindle が固定レイアウトのマンガなどの方向を開拓しつつあるので、さらに大型化も目指すということだろうか。

 まぁもっともこの画像だけではわからない。ニュースにもなってないところをみると他のなにかかもしれな。Boox N96かとおもったが商品画像と比較するとN96よりは枠が細いようだ。ではこれから出るのが予定されているBoox Noteか?こっちは(おそらくパネル生産の遅れで)11月くらいに出る予定らしい。どうなる?

 それは別にして、動画をみているとカラー電子ペーパーちょっと彩度が低いのが難点だが数年で製品化されそうな感じだな。こっちも気になる。

BOOX N96(JPモデル)

BOOX N96(JPモデル)

BOOX N96ML(JPモデル)

BOOX N96ML(JPモデル)

7.8インチ300ppi電子ペーパー採用の博閲(Boyue) LikeBook Plus (T80S)

 今年は電子ペーパーの新製品が続々と出るらしく、あんまり注意してなかった方面からも出てきた。博閲(Boyue) が今月出したのは7.8インチ300ppiの電子ペーパーを採用したものだ。このサイズはこれまで Kobo Aura One だけが採用していたものだ。他には七月にIllumina XL HD というのが出ていたがあまり注目されることもなかった。

 博閲の新商品は中国国内向けには 博閲paper、海外向けには LikeBook Plus という名前で売りだすらしい。番号はT80S。これまで売ってた8インチ電子ペーパーのT80の後継機という位置付けだろう。ちなみに8インチの電子ペーパーは廃番になるらしい。

 Ali Expressには既に出ている。

 上記リンクはどっちもおなじ業者だがなぜかふたつ出ているのでどっちかが生きてるだろう。

 こっちは博閲の陶宝(タオバオ)の直営店。

博阅Paper 电纸书阅读器 7.8英寸电子阅读器 9月18正式首发-tmall.com天猫

 一応スペックをまとめておくと

要素
ディスプレイ 7.8インチ 300ppi 1404x1872 16階調
差込み口 3.5mmイヤホン microUSB (OTG対応)
ライト 24段階フロントライト
自動ONOFF 磁気センサがあるので
公式カバーの開閉でONOFFできる
CPU Cortex-A9 クアッドコア 1.5GHz
RAM 1G
ROM 16G(ユーザ空間は約12.9G)
本の移動 USB 無線
システム Android 4.2.2
バッテリー 2800mAh
使用時間 一日1時間読書で12日間程度
充電時間 4-5時間
ネット wifi 802.11b/g
ファイル形式 epub,pdf,mobi,txt,fb2,rtf,html/htm,djvu/djv, jpg, png
Bluetooth 4.0
サイズ 198x144x8.3
重さ 290g

 現状300ppiの電子ペーパーで最大なのがこの7.8インチでそれを使った端末が中国から出るだろうとは予想していたが、今出てくるとは思ってなかった。

 たぶんこの博閲の宣伝担当とおもわれる人がビリビリ動画(中国のニコニコ)で動画を公開している。最近のものがこの博閲paper関係。

文虫虫2016的个人空间 - 哔哩哔哩

 中国の電子書籍プラットホームの使い方を紹介してるのが多いが、日本人が見てわかりそうなのを選ぶとこれくらいか。

 RAM1Gなところ、Androidのバージョンが低いことにちょっと難があるが、画面の精細さは何物にもかえがたい長所だろう。うーむむ。しかし中国も最近値付が強気だな..

ルノー ウルトラライト7 のサドルを交換

 ルノーウルトラライト7 のサドルを交換した。軽量狙いではなく、穴があいてないと痛いという理由だ。サドルに座ると金玉と肛門の間つまり会陰に圧力がかかって痛い。座り方が悪いといわれればそれまでだが、こちとら自転車乗りではないので自転車に合わせて乗車スタイルを変える気はサラサラない。サドルなんで坐骨が乗るとこだけあればいいんだとか言いつつも、実際にはそういう特殊なサドルは高いか重いかだったので穴あきを Amazon で検索してみつけたもの。

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上が新しいサドル 下がもとのサドル

 穴あきサドルにもいろんなタイプがあるが、中心の溝がどうも狭いのが多い。なるだけその間が広いものを探すとこの LIETU と書いてあるサドルの画像に溝が80mmと明記してある。見た感じもちょっと広いのではないか。

 ということでポチった。ちなみに同じ商品を数業者で扱っていた。一応リンクをはっておく。

 最初乗った感じはとにかく「柔らかい」。ちょっと柔らかすぎて尻が落ちつかない。まぁこれから乗っているうちに慣れるとはおもう。ネットは実物を見て買えないのでしかたない。

 商品タグには 390g と書いてあるが、本当にそうなのか測っていないのでわからない。持った感じ、自転車屋で売ってる安いサドルは手に持つとズシリと重かったがそれよりは軽い。安自転車屋で売ってるちょっと高めのサドルがこんな感じだったのでよしとする。

 Amazon の業者の中には自分とこのブランドの正規品ですと書いてるところもあるのだが、座面に書いてある字は “LIETU” でどうみても中国語っぽいので検索してみるとみつけた。

猎途柔软山地车坐垫坐垫山地自行车中空透气鞍座座垫918B

 たとえばこれは中国の義烏の卸問屋の商品ページであるが、卸価格は20元らしい。バラでも25元なので今のレートでも500円未満か。うーむ。Amazonの業者がどこで仕入れているのか知らないが、このご時世にちょっとボリすぎじゃないの? それともワンクッションかますのでそれくらいで妥当なのか。

 それはともかく、猟途というのは台湾の会社のブランドらしい。これはマウンテンバイク向けの柔軟サドルということで、柔らかいという感触は商品の狙い通りということになる。猟途の他のサドルの写真をみてもこのサドルのようにピチピチした感じの写真になっているのでどうもこういう特徴で売ってるところのようだ。それなら仕方あるまい。

 Amazon で検索してるとカーボンサドルもそれほど高くなかったのでそれでお買ってみたらよかったかもしれん。