メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

文石科技( Onyx ) Boox Max2 のNoteアプリの筆圧感知が予想以上によい

 さて。文石科技( Onyx) Boox Max2 のHDMI接続問題でいろいろやった結果、ヨーロッパ方面で既にMax2が販売されているので、mobilereadの掲示板でもMax2情報が流れはじめていることを知り、のりこんで行っていろいろ情報を得てきたのだが、その中でヨーロッパ版(というかドイツ版?)のアップデートファイルが公開されているのを知った。しかも Boox Max2 のデフォルトのNoteアプリがついに筆圧感知するようになったらしい。

 wacomがのっているのでハード的には筆圧感知することは明らかであり、Android なので筆圧感知するアプリをいれれば使えることはわかっている。しかしいくらかお絵描きアプリやメモアプリをいれてみたが、デフォルトのNoteアプリほど反応がよいものはなかった。ただしNoteアプリの欠点が筆圧感知しないということだったのだが、それが使えるようになったのだ。

 ということで入れてあんまり期待せずにドイツ版にしてしまってNoteをさわってみたのだがこれが非常によい。Note アプリはまったく小細工のない黒い線をひくだけなのだが、そのおかげでまるでペンで描いているような感覚になる。そして電子ペーパー。これで描いてて気持ち良くならないわけがない。ということであれこれ描いたうえ、youtubeに動画までアップしてしまった。

www.youtube.com

 最近はほとんど絵なんか描いてないのだが、ついついいろいろと描いてしまった。いや本当によい。いい買い物をした。

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紙に描いたようにしか見えない絵

 本当に適当にちゃらちゃらと描いたものでも紙に描いてるような感じになれる。まぁ素の筆圧感知なのでいろいろと思うところはあるが細めにして描いたらカブラペンみたいになる。Boox Max2 を液タブみたいにしてとかなんとか考えたこともあったけどこれみたらもうこれでいいじゃないかという気がしてきた。

海信 (Hisense) A2 pro と Yota3 (Yotaphone3)の「使ってみた」動画

 ビリビリ動画(中国のニコニコ動画, 哔哩哔哩 (゜-゜)つロ 干杯~-bilibili)に去年の11月ごろから一直評というところがスマホの体験型評価動画なるものをアップしている。「使ってみた」というところか。普通の中国の若者っぽい生活感のある使用レポートという体裁だが、非常な早口で手際よく動画を編集してありわかりやすい。その中に電子ペーパーを背面に持つ 海信 ( Hisense ) A2 pro と Yota3(Yotaphone3)の紹介動画があった。

 Yota3 については背面で使えるアプリに制限があり、それがネットでは不評だった。自分もそれで Yota3 を見捨てたのだが、実はその後販売元も軟化してすこしづつできることを増やしているようで、Kindleアプリが使えるようになったことを自慢気に発表していたこともあった。百度貼吧のyotaphone3吧に至ってはアプリを背面に開放する実験的モードに入る番号が漏れ、そこからいろんな人が手を加えて今では1クリックで背面に投影するアプリまで配布されるようになった。もっとも無理してやってる感は否めない。

 一直評の海信A2 pro の動画の方でスマホゲーム「王者栄耀」を電子ペーパー面でプレイしている場面があり「こんなことまでできる」扱いだが、その一方でYota3の方では同じゲームの横画面を縦画面に引き伸ばされた場面がでていて「非常に使いづらい」扱いになっている。いらぬ制限をかけているからこんなことになる。

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 今持っている YotaPhone2は何回も落としたせいでヒビだらけだが特に背面がボロボロだ。にもかかわらず非常に視認性がよいのでまだ使っている。

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Boox Max2 と YotaPhone2

 YotaPhone2 は他にもアプリ毎に背面での表示の細かい設定ができるので非常に見やすいところがよい。そういうところが次買うのをためらってしまうところだ。

 ちなみに海信は A2 pro の上位版なのかなんなのかよくわからないが同じく背面に電子ペーパーをつかったS9というのを出しているんだが誰が買うんだろうか。

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文石科技 ( Onyx ) Boox Max2 の電子ペーパーディスプレイとしての限界(修正)

(20180109 画像は残してほとんど修正)

(20180121 まとめる)

 ちょっと前にこういう記事を書いた。Boox Max2 は モニターつまり電子ペーパーディスプレイとしてつかえるのが今までの文石製品との最大の違いなのだが、そのモードがどうなのか動画をつくったというものだ。

inudaisho.hatenablog.com

 youtube の方でgeek23氏に指摘されたのをきっかけに、mobilereadの方でもMax2についてユーザーが集まっていることがわかったのでそっちで相談したところ、とりあえずHDMIで2200x1650を実現している人がいるらしいことがわかった。

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 ということでいろいろ書いていたがもっと調べることにして、とりあえず記事のほとんどは削除した。また調べてそのうちまとめる。

(20180110 画面にあるToshiba-UH2DのINFファイルの内容を発見。2104x1560となっているのを確認する。つまりMax2用にINFファイルを書けばよいことがわかったが.... 下手に書くとMax2を壊してしまうので実験もしづらい。)

20180121

 まとめる前に旅行に行ってしまったので何だが結局自分で調べた以上のことはわからなかった。

 INFファイルと上で書いているものは実はEDIDなるものだった。詳細は下記参照。

Extended Display Identification Data - Wikipedia

 まぁつまりディスプレイの設定が書いてあるバイナリがあって、接続したときディスプレイの方から送りこみ、PCの方ではそれを参考に設定を決めるというものなのだが、Max2 はそこに最大値 2104x1560と書いてあるということだ。たぶんそういうものがあることを知らず、買ったときのまま書き換えてないということなんだろう。これファームアップデートで書き換えれる領域にあるのかどうか知らないが、できるならとっとと直してほしい。

文石科技 Onyx Boox Max2 に百均のクリアタイプ液晶フィルムを貼った

 YotaPhone2 の背面もフィルム貼ってクッキリさせた状態でないとおちつかない人間であるのに、Boox Max2 にはフィルムも貼らず最初の艶消しの状態のままで画面にあーだこーだ言っていた。まぁそもそも中国からオマケが来なかったのが悪いのだがそれはさておき今回ようやく百均のダイソーでA4向けのクリアタイプの液晶保護フィルムを手に入れたので貼ってみたら、そこそこ納得の行く出来になった。

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国会図書館デジタルコレクションの画像をKobo glo HD (koreader) と Boox Max2 (NeoReader2) に表示させて比較

 Kobo glo HD にもフィルムがはってあるのでそれでクッキリ見えているのにそれとくらべてどうこう言っていたのは不公平だった。まぁそれなり。もうすこし黒ければいいのだがまぁこんだけクッキリしたらいいか。

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早稲田古典籍の古写真pdfをLibrera Reader で表示

 こういう画像の表示は Boox Max2 デフォルトの NeoReader 2 だと色が黒くなる。まぁいちいちコントラストなどイジらないといけないんだろうが。とりあえずLibrera ならそれなりにでるのでこれで表示。

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青空文庫 吉川英治鳴門秘帖』を縦書きビューアで表示

 フォントもこんな感じ。こっちはもうすこし頑張れそうな気がするがそういうアプリを探せばあるかな。大画面でデカ字でみるにはちょうどいいか。

 ちなみにクリアタイプのフィルムを貼るとペンでの書き心地はわるくなる。目の快楽のために書き心地を犠牲にすることになるが、そこは人次第だろう。とにかくクッキリ見えてた方がいい。

 将来的に600dpiのパネルとかでてくるかもしれないが、たぶんコンテンツがそこまで対応できてないだろう。マイクロフィルムをデジタル化したものの低解像度は今でも問題だが、それとおなじように今あるデジタル化コンテンツが拡大してもよく見えないという問題に直面するかもしれない。今、日本各地でたとえば博物館とか資料館とかボコボコできてるのはそろそろ定年を迎えようとする地方の公務員連中が天下り先として作らせているのだがそのうち維持できなくなる未来がみえている。ま、デジタルアーカイブが陳腐化してもそういった箱物とはちがって、コピーして集約できるから無駄にはならないが、「2010年代にデジタル化された低画質画像」みたいな紹介のされかたをするかもしれないな。

文石科技( Onyx ) Boox Max2 のモニターとしての使い方の動画を公開

 文石科技(Onyx) Boox Max2 の売りの一つがHDMIポートを備えていて電子ペーパーディスプレイとしても使えるということだ。動画を作って公開してみた。

www.youtube.com

 比較動画の体裁を取っているのはHDMIポート以外の接続方法もあるからだ。

 Boox Max2 はAndroid6 がのっているので普通のAndroidタブレットとしても使える。そして任意のAndroidアプリがインストールできるのだが、リモートデスクトップアプリをインストールすればwifi経由でパソコンの入力装置としてもつかえるようになるのだ。

 つまりこうだ。

 いわゆる液晶ペンタブレットのような使い方ができれば最高なのだが、それができる環境はまだみつけられていない。Boox Max2 は wacom が乗っているので筆圧データが渡せればそれなりに使えるはずである。ググってみつけたところによると Microsoft謹製のリモートデスクトップは筆圧に対応しているということだが、一般向けの Windows 10 Home にはついていない。しかもこの秋のアップグレードから内部にのこっていたリモートデスクトップのdllまで削除された。ということで仕事用ノートパソコンのレッツノートで一回ためしてみたのだが、筆圧は渡っていなかった。なぜかはわからない。リモートデスクトップとしての性能・使い勝手はもちろんMicrosoftのものがよかったのだが、仕事用ノートパソコンで動画をつくるのは問題があるので自分のメイン使いの FMVT90T (Windows10 Home) で作った。

 HDMI接続の場合非常に簡単なのだが、ディスプレイとしてしか使えない。画面の表現はデフォルトで白黒二値のディザしかないがそこそこ反応はよく、フォントを大きくすればそれなりに使える。しかし白黒二値のディザ以外を選べない。リモートデスクトップの場合はそれなりの(おそらくは16階調)の表現で結構よく、画面を直接さわれるところがなかなかいいのだが、残念ながら上記のように筆圧を伝えるものが今のところ見付けられていない。どっかにあるかもしれないので知った人がいれば教えてほしい。

 ちなみにHDMI接続時の電池の減りは結構激しく半日持たないので、案外 Wifi 経由接続と大差ないのではなかろうか。そういうことからすると、HDMIポートのついているものよりはないものの方がいろいろとよいかもしれない。

 ちなみにソニーのDPT-RP1も内部では Android5 が動いているという話なので、一般に開放されればwifi経由のディスプレイ接続ができるはずである。まぁそこはソニー次第だな。SKT関係者もMax2やNoteを待たずとも手持ちのBooxで実験できるぞ。(Androidのバージョンの問題はあるが。)

以上。