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君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

eBookJapanの国会図書館デジコレ売り

 君見ずや出版
 今年の一月前後に eBookJapan がアマゾンに続いて国会図書館デジタルコレクション横流しに手を染めるようになっていた。そのころインドで本読んでたので特に注目しなかったが、なかなかおもしろい品揃えだったのはおぼえている。ただ定番であるところの浮世絵があんまりない。好事家がおもしろがるものと売れるものは別なのでどうなるんだろうとはおもっていた。そもそも好事家はタダでみれるものをわざわざ金を払って買わないのではなかろうか。
 今、どんな具合になってるのか調べてみたら、2月末に出たのを最後に出ていない模様。「国会図書館デジタルコレクション」のカテゴリまで消えている。そして全部ゼロ円。どういうことかわからんのだが eBookJapan はこの事業は金にも販売促進にもならんと判断して打ち切ったということだろうか。気の早いことだ。アマゾンをみればわかるが、右から左へ流すだけの仕事なんだからそう割り切って大量にやらないと意味がない。本選びを丁寧にやりすぎたのではなかろうか。自分のように自滅覚悟で趣味でやってるなら好き勝手にやればよいだけのことだが、仕事でやるならまず売れ筋をおさえるべきだろう。Kindleアーカイブのトップ画面をみれば今よく出ているのが何かわかるからまずその品揃えをパクるところから始めたらよかったとおもう。自分はKindleアーカイブの品揃えはまず避ける。その理由は簡単なことで、同じアマゾンの土俵に乗っているのだから、競合したらまず勝てない。だから当分Kindleアーカイブが追ってこなさそうなニッチや出来そうにない事を目指す。しかし eBookJapan は自分のプラットフォームをもってるんだから何を出そうと競合相手などいない。Kindleアーカイブでよく出ているものはつまりお客さんがよろこんで買っているものだから、eBookJapan の客層がどうであれ、よろこばれる可能性が高い。お手本があるのにどうしてそれをマネするところから始めなかったのか。不思議なことだ。