国会図書館デジタル化資料(近代デジタルライブラリ)はPDFの中身をjpeg2000から普通のjpgに変更してくれたのでとても扱いやすくなってありがたいということは昨日書きました。
で、それと引き換えに精細さがなくなったので精細な画像が欲しい人はjpgでデカいのを落としてくれ、という事になってるみたいですね。
ではどんだけ精細なのかを見てみますか。
新pdfの中身のjpgは素のまま格納してあるので簡単に切りだしてこれます。まぁ旧PDF内部のjpeg2000も同様ですけどねー
jpeg100%出力 | jpeg50%出力 | jpeg25%出力 | 旧PDF内のjp2 | 新PDF内のjpg | 新PDF内のjpg |
100%(そのまま) | 200%拡大 | 400%拡大 | 200%拡大 | 167%拡大 | 200%拡大 |
948K | 420K | 160K | 324K | 364K | 364K |
(サンプルは国都新京案内_新京観光協会_1940_1122480 の三コマ目 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1122480/3 )
こうしてならべるとたしかにjpeg出力100%は精細ですね。そしてjpeg2000の圧縮能力の高さに目がいきます。jpeg2000を選んだ人の目は悪くなかったですね。ただ普及しなかったために不便なことになっただけで。技術に銭金がからむとろくなことないですね。
実はこれは前置きで一番言いたかったのは、
一番「精細」でもこの有様、これが読めるのかおまえら!!!
まぁ文脈で想像力を働かせて読めばある程度は読めなくもないけどそんなこと利用者に強制させないでほしいですね。
たとえばこの切り抜いた部分の左側に羅列してある「満洲みやげ」の例ですが「瑪瑙細工」「琥珀細工」はなんとかわかるとして「石■細工」の■のところがどうしてもよめない。この画像だけでその■がわかんのか?アァン?
まぁ文学とかエロエロ草子とか読んでる人にはこういう苦労はわからないでしょうけどー。
(2012/12/20 追記 ここで文句をつけたおかげか、国会図書館の方の画像がよくなってみえるようになってました。石■は「石炭」みたいです。国会図書館の中の人ありがとう)
(ありがとうと書いたけど画質がよくなってるのこれだけのようで他の細かいのはあんまり変わっていない。とにかく地図・図面がからむととたんに読めなくなるのでなんとかしてほしい)