最近は中国から飛んでくるPM2.5なるものが話題で、その目安として大気汚染指数(AQI)なるものが使われているが、AQIといえばアメリカ環境保護庁(EPA)の決めたものが有名である。アメリカには大気浄化法なるものがあるのだが、何マイクログラムとか言われてもピンとこないということで、大気汚染指数(AQI)で汚染の度合いを示すことになったのだ。90年代末のことである。 似たようなものは他の国でも導入されているが
Air quality index - Wikipedia, the free encyclopedia
これをみればわかるように各国マチマチで、統一させるつもりもないようだ。日本なんかは指数とかではなく、注意報という形でこういうものを表現している。
ちなみにAQIはAPI(Air Pollution Index)ともいう。数が大きいほど汚ないことを示すのだからその方がふさわしいのかもしれない。
中国も最近経済成長いちじるしく、ついに先進国っぽく大気汚染指数を導入することになったのだが、わざわざアメリカをマネている。
級別類別 | 中国 | アメリカ | level |
一級 優 | 0-50 | 0-50 | Good |
二級 良 | 51-100 | 51-100 | Moderate |
三級 軽度汚染 | 101-150 | 101-150 | Unhealthy for Sensitive Group |
四級 中度汚染 | 151-200 | 151-200 | Unhealthy |
五級 重度汚染 | 201-300 | 201-300 | Very Unhealthy |
六級 厳重汚染 | 300以上 | 301-500 | Hazardous |
で、このAQIだが、その数値と実際の濃度の対応は物質によって異なっている。ここから危険、ここからもっと危険というのが物質によって違うからで、しかもそのレベルの間の量もちがうので区間によって傾きが違ったりする。つまりAQIが1->50に増えるときと151->200に増えるときで増える量が違ったりするのである。 ここからがおもしろいところだが、やはりというかあたりまえというか、中国とアメリカでその基準が違うところもある。気体についてアメリカはppm(濃度)、中国はμg/m3(重量)で基準を決めており、いちいち計算するのが面倒なので比較しないが、微粒子は重量ではかるしかないのでアメリカもμg/m3である。実はPM10(黄砂程度)については中国はアメリカそのままだったりするが、話題のPM2.5についてはおもしろいので比較する。
中国 | AQI | アメリカ |
35 | 50 | 12 |
75 | 100 | 35.4 |
115 | 150 | 55.4 |
150 | 200 | 150.4 |
250 | 300 | 250.4 |
350 | 400 | 350.4 |
500 | 500 | 500 |
要するに赤ゾーンが狭くなるように全体に基準値を上げてるわけです。中国人は微粒子に強いということかもしれない。 北京のアメリカ大使館と北京の他の観測地点でなんか違うとかなんとか言う話ですが.....とりあえずここまでは調べた! あと最近福岡市がビビって機械置いたりなにしたりしてるみたいですが、中国基準だと「良」。
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資料: http://www.epa.gov/airnow/aqi_tech_assistance.pdf http://www.epa.gov/air/particlepollution/2012/decfsstandards.pdf http://kjs.mep.gov.cn/hjbhbz/bzwb/dqhjbh/jcgfffbz/201203/W020120410332725219541.pdf