メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

昼間に国会図書館に行く

 さて土日と図書館に行って読めなかった本を、月曜の白昼堂々と昼休みを長めにとって行って読んだのだが、結果的には平岡龍城についてはよくわからなかった。都立中央で読めなかった本についていうと平岡龍城のことは言及程度にとどまっていたが人脈についてはある程度みえてきた。森中美樹「平岡龍城書入本と『国訳紅楼夢』(上)」『中国学研究論集21』2008によると、本名十太郎ということがわかっている。これの根拠のひとつは書入本にある「J.Hiraoca」という書き込みだが、その他の根拠は日華大辞典の奥付の住所から選挙人名簿で探して十太郎にたどりつくというもので、特に珍しい資料で探したわけでもなかったのでそのあたりは残念だった。というか平岡龍城について探っている中で目についた人たちも大学で教えたりしてたにもかかわらず結構生没不詳であるらしい。戦前の中国語教育関係者は陸軍との結び付きが深かったせいで戦後不遇であったり、いないことにされたりしているうちに記録や記憶が消滅したんだろうか。さすがに墓とかはあるはずだから人脈で探っていけば芋蔓式にみつかるとは思う。