メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

大峰奥駈道


 大峰山の奥駈というのを暇にあかしてやってきた。

  • 行程(到着時間)

 6/5 0840 六田 0935 吉野神宮 1030 金峯山寺蔵王堂 1135 水分神社 1200 金峯神社 1405 四寸岩 1505 二蔵小屋 1555 崩落箇所 二蔵小屋(泊)
 6/6 0500 二蔵小屋 0610 大天井ヶ岳 0705 五番関 0900 洞辻茶屋 1030 大峯山寺 1125 小篠宿 1209 阿弥陀ヶ森 1350 笙の窟を見にいこうとするがひきかえす 1420 大普賢岳 1620 七曜岳 1800 行者還小屋
 6/7 0520 行者還小屋 0750 聖宝宿 0840 弥山神社 0930 八経ヶ岳 1230 揚子宿 1607 釈迦ヶ岳 1720 深仙宿
 6/8 0520 深仙宿 0542 太古の辻 0708 嫁越峠 0858 涅槃岳 1007 阿須賀利岳 1031 持経宿 1228 平治宿 1357 倶利伽羅岳 1503 怒田宿 1537 行仙岳 1613 行仙宿
 6/9 0520 行仙宿 0700 笠捨山 0808 地蔵岳 0936 香精山 1051 古屋の辻 1250 花折塚 1338 玉置山 1351 玉置神社 1500 本宮辻 1636 大森山 1651 大水ノ森 1745 五大尊岳 1759 五大尊岳南峰 1909 大黒天神岳 2000 山在峠 2300 道の駅 (日が落ちてから雨)
 6/10 0600 道の駅 0740 山在峠 0858 七越峰 1010 熊野川渡河 1030 大斎原 1120 熊野大社
 初日はバテてヘトヘトだったが、日がたつにつれ運動に慣れて元気がでてきた。
 吉野川の六田から登りはじめた。途中山をバイパスする道があるがそういうところはちゃんと山をのぼっていった。ただし笙の窟や前鬼のように分岐するところは途中であきらめている。

  • 服装、夜具


 普段着(作業服のズボン、カッターシャツ、シャツパンツ)
 履物は作業服屋で売ってる足袋靴(カンフーシューズみたいなもの)
 気候がよいのでこれでよいと判断した。
 それにシーツと防寒シートをもっていったが、シーツは結局大きな風呂敷として役にたった。防寒シートは最後の日にカッパの代わりとして使えた。深仙宿では防寒シートとシーツが夜具として役にたった。最初は寒くて眠れないかとおもったが、数時間がまんしたらよく眠れた。

  • 食糧

 ミューズリー一袋と初日のためのヨーグルト、キナ粉1袋、1リットルのジュースと500mlの空のペットボトル。
 途中で買ったヤクルトの謎の乳飲料のアルミ缶を捨てる場所がみつからずそのまま持っていったがこれが水入れとして、またコップとして大活躍した。金峯山寺の宿坊で500mlのポカリスエットを400円出して買ったがこれも最後までありがたくすすった。途中行者還小屋で吉野に行く人から食糧を分けてもらった。チキンラーメン2袋と、ピーナツに干し葡萄をまぜたもの一掴み。
このピーナツ+干し葡萄は携行食糧としてかなりいいとおもう。

  • 荷物

 最初は完全にナメていて、普段使っている肩掛けカバンの中身を減らさずに持ってきた。ノートパソコンも紙挟みも入れたまま。それに野宿用のシーツをもってきてそれで食糧飲料をくるみ、カバンの反対側にかけていた。最初二日ほどその動きにくい格好でうごいていたが、疲れの原因がそこにあるのに気付いたのでシーツで全部包んで背中に背負うことにしたらかなり動きやすくなった。
 7インチタブレットのN-08Dは非常に役にたった。地図アプリの「地図ロイド」のおかげで電波のないところでも地形図が読めた。10000mAhのモバイルバッテリーで最後まで電池もった。

  • 反省

 修行者の道であるとはいえ、有名になってかなり整備されているからそんなにたいした装備はいらんだろうとナメていた。実際かなり整備されているので気候条件などに合う装備をしていけばそんなたいした準備はいらないとおもうが、自分の場合ナメすぎていて、必要なものも持っていかずいらないものを持っていってしまった。あった方がよかったものは塩。もしくはポカリの粉を持っていけばよかった。食糧はミューズリーよりも途中で会った人がもっていたピーナツと干し葡萄の方がよかったようにおもう。ミューズリーは油と塩が足りなくなる。もっていかなければよかったのは肩掛けカバン。普段つかっているものをノートパソコンまで入れたまま持っていったのは無駄だった。途中で電池が切れてただのおもりになってしまった。
 季節は軽装でいけるいい感じの季節だった。しかし奥駈の北半分と南半分で高度がちがうので気温がちがう。北半分は涼しく、南半分は暑かった。暑いとすぐオーバーヒートして冷えるまで休憩しないといけない性質なので、たぶん5月ころが一番よいのだろうが、その季節は人がたくさんいるので山小屋などでも溢れ気味になるようだ。それに夜寒いので寝袋とか必要になるだろう。梅雨に入ったけど空梅雨気味な時期を選んだのは悪くなく、行者還の山小屋以外宿泊時はひとりだった。
 最後になって雨にあい、夜で足元もみえなくなり、本宮にたどりつけずそのまま野宿もできず山を一度降りて道の駅で野宿することになったのはすこし無駄なことをした。
 吉野→本宮コースは最後に温泉に入れるので本宮→吉野よりもいいとおもう。本宮直前まで近づいていたときはそのまま夜間に本宮に到着したあと、川原温泉まで行って朝まで温泉につかりながら寝ていようと本気で考えていた。山在峠と下向橋の間が崩落していなければそのまま温泉に行っていたところだが崩落していたので道の駅で寝ることになり、翌日山在峠から再開する気になった。
 最初は本宮から高野山にも行くつもりだったが最後の雨で濡れて靴がダメになり足をいためたのでもう無理だった。それに最初はナメていて三日くらいで行けるだろうとおもっていたので予定もオーバーしており、やめた。




↑ときどきこういうところもあるけど全体にただの山道です。高所恐怖症の人とか滑って落ちて死んだら困る人以外は行ったらいいとおもう
 まぁでも今のカジュアルな流行りっぷりみてると絶対そのうち死人出るで

 それから木の根を踏むところが多いけどこれも踏まれすぎて下の土がえぐれてきているのでそういうところはどんどん木が倒れていくとおもう。地下足袋で歩くくらいが土も壊さずちょうどいい。