調べ物すると本を出したくなるもの
『光秀物浄瑠璃集 本朝三国志・三日太平記・絵本太功記』
- 作者: 近松門左衛門,近松半二,近松やなぎ
- 発売日: 2019/05/05
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
「本能寺の変」をあつかった人形浄瑠璃をあつめたもので、18世紀の浄瑠璃世界で明智光秀のキャラクターがどんどん発展していく様を追える。人形浄瑠璃ってのがそもそも近松門左衛門と竹本義太夫のコンビで急速に芸術性を高めたもので、その脚本力で上方芸能界に君臨したものの、それがいつまでもつづくわけでもなく、埋没しかけていくところ、歴史の裏面を掘る方向に進路を見出していき、その中で当たったのが光秀物。その先鞭といえるのが近松半二らの『三日太平記』、頂点が18世紀末の近松やなぎらの『絵本太功記』。浄瑠璃の歴史を書いた昔の本をみるとこの「太閤記物」が没落・品質低下の象徴みたいに書かれてるんですがもとに戻っていく過程での最後の輝きみたいなもんなのでは。
明智光秀は京都では地味に人気があったし、淀城には光秀配下の斎藤利三の娘春日局の血をひく稲葉家がはいっていたので、大阪の秀吉贔屓との微妙なバランスをとりつつ浄瑠璃世界での展開を探ったら悲劇の英雄的な光秀になったのかも、と妄想したのが前の記事。
『太上天皇・諡号』
- 作者: 神宮司庁
- 発売日: 2019/05/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
古事類苑からの抽出ものです。践祚とかについで出したのでついでに。諡号については漢風諡号や和風諡号とかありますが、そもそも諡号を立ててない時期の方が長くておもしろい。
Boox Nova Pro
BOOX Nova Pro 7.8, Front Light, Dual Touch, Flush Glass Screen, 2G 32 G Android 6.0
- 出版社/メーカー: BOOX
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
Boox Nova Pro はMax2よりも小さくて携帯に便利だし小さすぎなくていい。Max2 の 207ppi だとちょっと粗く感じたのが 300ppi だと粗い感じがなくなる。少々細かくても見れるようになる。また記事書くとはおもう。ところでファームウェア2.1.1はなんか不具合で配布停止してるとか。日本語版への正式リリースは一番最後だろうな。日本人クレーマーだらけだし。