メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

NDL所蔵古書PODは死んでいなかった

 インプレスNDL所蔵古書POD、6月に第二弾が出たまま次がでないのでもう終わったのかとおもっていたらそうではなかった。
芥川竜之介『羅生門』初版本など歴史的価値の高い「国立国会図書館(NDL)所蔵」明治・大正・昭和初期のベストセラーがAmazonPOD版でゴマブックスより復刻開始! シリーズ全50冊! |  | ゴマブックス
 あ〜?ゴマブックス?しかも AmazonPOD で?

 私、一応 Amazon様に国会図書館データの利用で AmazonPOD に参加さして、と提案したのですが、個人はお呼びでないから出版社と組んでから来てね、と優しく追いかえされました。おそらく Amazon様は紙用の ISBN を押さえてないのだとおもわれ。まぁ優しく出版社を紹介してくれたわけですが、面倒ですよね!人と仕事するのは!それに紙用の画質をめざして高画質の jpg をダウンロードしなおすのとかは技術的には簡単だが IT僻地だからやっぱり無理。
 ということで今までどおり細々と電子書籍で行くことにしたわけですがよりによってゴマブックスがのりだしてきました。ゴマブックスといえば電子書籍大手ですね。出版物からみても相当一般向けで質は問わず量で押すところですがそれが国会図書館データの利用にのりだしてきました。うむむ。
 電子書籍、それもマンガを電子書籍化しているところなので、POD用につくったデータはちょっと加工するだけで電子書籍にしたてなおせます。しかも紙用の方が精細なので、電子書籍向けにつくりなおすのはすぐ。POD事業が全然うまくいかなくても、国会図書館のデータを出版向けに仕立てなおすプロセスはできたのだからそれから電子書籍化で二度使えますな。採算とれるかどうかは別にして。というかAmazonが噛んでるので、君見ずや出版で何が売れたのかとかそういうデータをもとに販売戦略を練ることができるわけです。がーん。しかも向うは力押しできるので、100冊でダメなら1000冊で、とか簡単にできそうですね。
 しかもインプレスが出していた本の種類はこっちの趣味とは微妙にズレていたので、まぁカチあう心配はあんまりなかったのですが、ゴマブックスのは噛んできてます。とくに「絵本・絵巻」の月耕漫画とか青楼美人合とかもう出すつもりでダウンロードして置いてあった!あぁぁ (もっとも尾形月耕の事をゴマブックスの人達が知っていたとはとても思えないので「漫画」で検索して量の多いのを適当に選んだんだだけだとはおもう)

 まぁしかし一ヶ月かかったのか二ヶ月かかったのかしりませんが50冊そろえて出してこれたのだからすごい。あーもう自分なんか負けたも同然、今までどおりIT僻地からネットの片隅で愚痴を書いて暮すのが身の丈に合っているということでしょう。ぐちぐち。