メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

Kindleアーカイブ の開始

 Amazon.co.jp: Kindleアーカイブ: Kindleストア
 あぁ。ついにアマゾン本体が国会図書館デジタルコレクション電子書籍化にのりだした。しかも一冊100円。大手は採算とれないからやりはじめても続かないだろうとたかをくくっていたらアマゾンがやりだした。もうこの商売おしまいだ。この先どんなにがんばっても生活できるレベルになるまでわが君見ずや出版の収益があがることはないな...


 とおもったがとりあえず彼らの内容をみてみよう。並んでいるタイトルをみると見たことあるものがまじっているのに気付く。芥川龍之介羅生門』、緒方月耕『伊呂波引月耕漫画』、福沢諭吉『学問ノススメ』....これは! ゴマブックス国会図書館シリーズとおなじではないか! 一度は組んだ相手の商品にわざとぶつけてくることは考えられないからデータは同じものだとみてよかろう。データを買いとったか、製造班を買いとったか、もしくは 販売アマゾン 製造ゴマブックス か。
 それぞれのページをみると、プリントオンデマンド版があるものとないものがある。あるものはゴマブックスのものだ。プリントオンデマンドするには紙の書籍用のISBNが必要で、紙のISBNはアマゾンは確保していないはずだから自由にプリントオンデマンドできない。製造ゴマブックスならある程度の収益をみこんでプリントオンデマンド版もつくるだろうからゴマブックスは会社としては手をひいたんだろうか。あるいはデータ加工自体が最初からアマゾン内部だったのかもしれないがその場合ゴマブックスが提供するのはISBNと表紙加工程度だから採算は取れるので事業続行の可能性はあるだろう。まぁそのあたり本当のところはわからないので邪推を並べておくしかない。
 新タイトルは江戸時代のものが多いようにみえる。とにかくうちはIT僻地なので全タイトルを確認できないが、馬琴のような読本や源氏とかをそのまま出してるみたいだ。まぁインプレスとかゴマブックスの担当者よりは専門レベルの高い人間がタイトルを選んでいるようにみえる。国文専攻とかか。本居宣長でもたいがいなのに北村季吟とか普通は選ばないので最初からいきなり趣味に走っているらしい。おそろしい子....!

 つまり。千タイトルを目指してつきすすむとは言うものの、タイトルはどうも競合しないようだ。あ、浮世絵方面はぶつかるがそこは仕方ない。どうせ他の人ともぶつかる分野なのでアマゾンじきじきに主戦場を占領して他の人を潰してくれるのは歓迎だ。どうせこっちは何出してもたいして売れないのだから細々とニッチな分野を探すことにする。給料もらって趣味に走れる身分になりたい!

 国会図書館の浮世絵系には値打ちがあるのに本の中央に影が入ってて売り物にしにくいものがあって手を出すのを躊躇しているのだが、それも売るんだろうか?ちょっとみものだな。

追記
売ってるわ.... 本の中央に影がはいってて躊躇してたのを売ってるわ.... すごいわ。
まぁ100円だからいいのか。しかももう1000冊達成しそうだしこっちと被ってるのもあるし。あぁ... もうあかんわ。おしまいやわwww