メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

新刊案内

 君見ずや出版 - KimiMizuya -
 KDPの管理画面で逐一今の売れ行きがわかるのだがその画像を一部切り出してはってみる。

 18日からの不審な売れゆきがこんな感じでどんどんもとにもどっていくのがわかる。この一番高いピークが一ヶ月つづいてそれでようやく9万程度になるわけだから先もしれたものだ。本当内職向きのささやかな仕事だな... まぁもっとも最初から黒字になるようなうまい仕事がそうそうあるわけではないからやるならもうすこし続けないといけないのかもしれない。文字通りの身を切る努力か...
 しかもどんなにがんばっても後ろからAmazonが追ってきて潰しにかかっているわけだから世話ない。先のない仕事をいつまでつづけるか...

 今週は月耕漫画がやたら手間がかかったり作りかけた本が使えないことがわかったりしてどこにも遊びに行ってないのに一日一冊ペースも行かなかった。うーむ200冊まであと少しなのに届かない。作っても売れないむなしさがあるんよな。国会図書館の本、無料で手にはいるものだからそれを加工して手元に置く気にさせるようなものでないといけない。読んでおもしろいだけでは売れない。うーむ。

 軍事学指針社『白紙戦術の学び方と考え方』昭和8年(1933)
 図上演習を実際にやらず問答形式で練ることによって、戦術原則の考え方をたたきこもうという軍事初心者向けの参考書。

 尾形月耕『伊呂波引 月耕漫画』第一〜三編 明治27-36年(1894-1903)
 尾形月耕による絵辞書。北斎漫画系列の「漫画」なので今いうところの漫画ではなく絵手本の面が強い。一編7巻をそれぞれ7巻づつ合本。版元の東陽堂の主人の序によれば全部で7編49冊を目指していたそうだがさすがにそこまではつづけられなかったか。
 江戸時代以来の漫画はこれが最後。東京パックの出現やコマ絵が登場し、漫画は風刺漫画に移行する。現代のマンガはあとすこし。



 葛飾北斎富嶽百景(昭和23年 北斎百年忌記念に出版されたもの)
 この本は.... 国会図書館が委託した業者が雑だったのか、そもそももとの本の画質がわるいのか、どうもあんまり見栄えがよくない。よくないので一度はやめるつもりで放置してたけどせっかくつくったので出すことにした。うーむ。
 有名な富士山に高波が被っているものは神奈川沖浪裏というやつで『富嶽三十六景』で多色刷り一枚絵のシリーズです。これは絵本なのでいうならばマンガの表紙と中身くらいの差があります。

 日本放送協会関東支部 総務部料金課『集金の実際と技巧』昭和9年(1934)
 ラジオ時代のNHKによる集金ハウツー本。当時ラジオは比較的裕福な家庭にしかなかったものだったのですがそのころから集金の苦労はあったわけですな