メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

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君見ずや出版

 さて塚本義隆著作権問題は遺族突撃などいろいろしたおかげで一応の目処がついたので『世界は何処へ』を全部出すことにしたが、しかしAmazonの審査はわけわからないので一冊だけまだ「レビュー」のまま。まぁとりあえず出た分だけ紹介。

新聞連合社『世界は何処へ 昭和8年下半期〜昭和9年下半期版』昭和8-9年(1933-34)
同盟通信社『世界は何処へ 昭和13年昭和18年版』昭和13-17年(1938-1942)
 戦前の通信社が出した世界情勢早分かりの小冊子。経済の図表を交え豊富な資料で激動の同時代を解説。
 我々はその後を知っているのでどうしても偏見をもって見てしまうこの時代を当時の人がどう見ていたかがわかる貴重な資料。
 昭和14年までは毎年でていましたが、最後の昭和18年版は昭和17年に出たもので、その間をざっと解説するという豪快な事をしています。
 実質的な著者の塚本義隆(1894-1981)はこの通信社のヨーロッパ特派員としてこれらの小冊子に携わっていましたが、戦争中に電通の取締役になり、さらに昭和20年になって満洲国通信理事長に就任したため、戦後ソ連によってシベリア抑留の憂き目をみています。1981年に死んだ人なので著作権は切れてませんが、遺族などの関係者に連絡した結果、これら『世界は何処へ』については問題なさそうなので出しました。できればシベリア抑留を記した『高砂丸に泣く』も出したいところですがこっちはさすがに無理ですかね。

小杉未醒『新訳絵本水滸伝明治44年(1911)
 画家の小杉放庵(1881-1964)が挿絵だけではなく訳までてがけた水滸伝。底本は日本の翻訳としては珍しく金聖歎の七十回本に基いています。まぁわかりやすくいうと百八人の豪傑が勢揃いするところで終わるやつです。翻訳も細かいところは抜いた抄訳で読みやすく、飄々としたとらわれない絵がまたよいものです。

さてこの二週間ほど雑事で調べ物がストップしてしまったのでそろそろ再開..したいところだが
スバルの軽の中古車数万でほしい - メモ@inudaisho
この件で秋田県の中古車屋まで買いに行くかもしれない。65000円でヴィヴィオが出ている。