同盟旬報の欠番
『同盟旬報』「同盟時事月報』
新聞報道調査会というところが戦前戦中の通信社が出していた『同盟旬報』『同盟時事月報』(以下月報の方は略す)をデジタルアーカイブとして公開している。11月に公開された当初はネットでも話題になった。さてそのとき公開されたのは戦前分で、昭和16年以降分は2月になってから公開ということでしばらく待って、こないだ残りの分をダウンロードした。
(リンクしようとしたがいちいち連絡しないといけないらしいのでリンクしない。リンクに連絡が必要というのはどういう意図かわからない)
『世界は何処へ』
この『同盟旬報』の前身の一つである『世界は何処へ』は君見ずや出版でも出した。歴史として紙で記述されているものは、結局は要約であるから、記述する人によって重点が違い、まったく印象が違うことがある。やはり政治的に争論となりやすい時代のことを今の記述だけで見るのは問題があり、そのころの生の雰囲気の一端を知るために、そのころどのように報道されたかということを知るのは重要だ。同盟旬報は当時の報道の要約なので、生の情報ではないが、当時の人の興味の焦点がどこにあったのか、ある程度は伺える。
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(ひょっとしてこれ出したのが刺激になったのかな? 君見ずや出版の例を参考にしてるのではないかとおもう出版物がときどきある。復刻の企画立てる人もネタ探しに苦慮してるんだろう)
欠番の問題
で、だ。『同盟旬報』であるが、ネット上で閲覧する以外に直接一括ダウンロードできる。なかなか強いサーバに置いてあるようで、光回線ならあっという間に落ちてくる。もともとファイル名はセットの連番、ファイル連番、巻号というふうに付番されているが、そのままでは使いづらいので、いつの情報が要約されているのか年月旬を追加していったところ、規則に合わないところがあってズレる。
どこで失敗したのか調べたところ、138号が欠けていた。もともとダウンロードページからリンクを抽出して一気に落としていたので、失敗しているなら落としなおせばよいまで。いうことで、ダウンロードページにアクセスしなおしてみると、そもそもファイルのリンクが切れていた。pdfとして一括で置いてなくても、ビューアで一ページづつみれるので、そのPDFを全部落として結合すればよく、そのようにして復元したのだが、極めて機械的な作業なのになんでなかったのだろう。
138号と日ソ中立条約
さてその号をみると昭和16年(1941)4月中旬号で、主要記事の一番は「日ソ中立条約」。あらあら。特にこの号は松岡洋右がスターリンと面会して話をまとめたその週が含まれ、近衛がその帰りを待つという状態。政治的には非常に重要な号だ。そんな重要な号をすぐダウンロードできないようにしてあるのを見ると、心が汚ない自分としては、単純なミスというよりも別のなにかを疑ってしまう...のだがまぁ見れれば何でもいい。ごちゃごちゃ書いてたけどそんなことに時間かけるの無駄だと思いなおして消した。
(20190219 今は落とせるようになっている)
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