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君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

『世界は何処へ』とりさげ

君見ずや出版
 13冊もある『世界は何処へ』をせっせせっせと電子書籍化して四分冊として出そうとしたが、うしろの三部は取り下げざるを得なくなった。というのも、この本の実質的な著者は塚本義隆氏だが、この人の没年が1981年なのだ。ただし名義的には新聞聯合社ないし同盟通信社の出版物であって、当初は編集という体裁をとっていたので黒に近いグレーではあるもののまぁいいかと押し通してみた。
 ただ、最初からそういう無理な見通しだったのだが、その無理の根拠は奥付に編集と書かれていることだった。しかし、昭和9年下半期以降は著作者となっていたのを見落していた。あぁこれでグレーではなく真っ黒になった。
 ということで、奥付に「著作者」と明記してある分はとりさげることにした。しかしこの本おもしろいので子孫の人に連絡をとってなんとかするつもりではある。幸い戦後はロータリークラブの偉い人をしていたような人だから、連絡先もなんとかみつかるだろうとおもう。全然もうからない事を説けばなんとか通るのではないか。甘いか。