メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

新刊案内

 君見ずや出版 - KimiMizuya -

 さて発掘をやめてから一週間。台風が来るまではP-01DのSIMロック解除などに夢中になり、台風が来たあとは九州見物に出発したので今回はその間にとりあえず出しておいた二冊だけ。両方とも敗戦関係のものです。ちょっと躊躇してたところがあるんですが両方とも団体著作権でいけそうなのでとりあえず出しときました。
 連合軍最高司令部民間情報教育部『真相はこうだ』昭和21年(1946)
 日本の終戦直後、GHQ占領政策の一環としてNHKで放送された「真相はこうだ」。これはその後継番組を再録したもののようです。戦争中の日本は総力戦のための情報統制下にあったので、一種の暴露のようなこの番組は衝撃的でした。しかしその「真相」の中には連合軍の戦争宣伝も含まれています。印刷が粗雑でちょっと読みにくい。

 真相編集局『日本の対ソ陰謀』昭和23年(1948)
 上記「真相はこうだ」がGHQ、すなわちアメリカがその連合軍の建前としての情報を提供してくれたものであれば、これはソ連が独自に自分の主張を提供したものといえます。戦争が終わって日本が共産化する可能性がまだあるとおもわれていたころで、奥付をみるとどうも左翼の人が出したようである。日本人が各種資料をもとにして執筆したような風に書いてはあるが内容的にはソ連の視点からソ連の対日参戦を弁護するもの。要は日本は前からシベリアへの野心を持っておりソ連はその野心をうちくだいたというもの。戦後左翼や中国の戦争史観の出発点を知ることのできる重要な資料です。

 まぁしかし6月に買った中古のヴィヴィオの電磁クラッチがもうはやヘタれてしまいそうなのでどうせ潰れるなら潰れる前に九州に行こうと、ここまで無理して来てみたものの、その無理が電磁クラッチに最後の一撃を与えたらしくもうダメっぽい。ということで今は大分の中津のあたりでどっか修理できるところが開くのを待っているというところ。これスバルの中津店にもっていったら修理に12万とか取られるんだろうなぁ... 写真は神籠石。