メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

村上紀夫『江戸時代の明智光秀』

幻聴はまだ消えない

 近況だが幻聴はまだ消えない。マシにはなっている。なんか統合失調症になりかけてるのかと調べてみたが、他にも心の病はあるし、統失までいくともっと支離滅裂なので現状ではそこまで行ってないようだ。しかし今一番やらないといけない卒論の手直しができない。幻聴が激しくなかった10月のうちに片付けておけばよかったが今から言ってもしかたない。まぁそのうちよくなるだろう。ただ本を読むくらいの事ならできるので図書館で本借りてきた。

村上紀夫『江戸時代の明智光秀

江戸時代の明智光秀

江戸時代の明智光秀

 ということでこれだが、おもしろかった。前の論文は自分のブログの論旨とかぶっていたのでなんか気がわるかったが、この本では首塚だけではなく胴塚や墓、生存伝説などもっと広い範囲に手を広げて江戸時代の明智光秀像全体に及んでいた。まぁ前の論文でも自分のブログの甘い書き方よりもきっちり調べていてさすが本職だとは思っていたが、明智光秀が地子銭免除したのは本当か?というところもちゃんと目が届いていた。自分のブログで書いたようなことは他の人もネットに書いてたりするのでそれはともかく、自分の記事の核心といえる「江戸時代後期の光秀再評価」と首塚をくっつけたあたりも前の論文では踏襲しててあれだったが、この本ではそういう浅いつなげかた(少ない資料で適当なことを書くようなやりかた)はしてないし、第八章の「明智光秀像の生成」のところでもっと幅広い見方で光秀像の生成を語っていた。さすが本職が広く資料あつめると違うことが言えるというところか。

 ということで幻聴がまだ完全には治ってないので愚にもつかない感想でも書いてみました。参りました。