メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

「京北りつまめ」がうさんくさい

 田舎にひっこんで土蔵の二階を部屋にして、大学でてから今まで放置していた本を本棚にいれたりしつつブラブラ生活をしていると、地域資源開発とやらのNPO法人はどうかという話があってちょっとのぞいてきたが自分のように地元を離れ浮世離れしたことばかりやってフラフラしていた人間が役立つ局面はなさそうなので断わってきた。

 そのNPO法人がモデルケースのひとつとしていたのが「京北りつまめ」とかいうやつだ。京都のスーパーでみかけて
「これ京北関係あるのか...?」
とおもっていたのでこれを機会に調べてみた。


 この京北りつまめ、製造者は京都の街中の納豆業者だ。豆も京北のものをつかっているのは一部だけ。名前も京北というのを冠してはいるが、まめの前についている「りつ」は関わっている私大の名前だ。立命館大学とかいうとこだ。名前が象徴しているが、端的に言って京北をダシにつかった私大の業績づくりだな。「過疎から守る」とか大仰なことをうたっているが、これでどうやって過疎から守れるのかわからん。京北の過疎とかじゃなくて京都の納豆業者を守るとか立命のブランドを守るとかいうならよくわかる話なのだが。そもそも一応過疎地域であるとはいえ、京北みたいな大都市に隣接した恵まれた地域でやってどうする。自転車でも京都から一日で往復できる程度の距離だぞここは。もっと丹後や和歌山の端っことか山陰とか北海道の隅とか本当に過疎で死にそうな地域でやってやれよ。目先の業績をつくるために間に合わせででっちあげた感がプンプンする。こんなんが成功例とか持ちあげられるようになったら世も末だ。
 コンサルタントってほんと口先だけで綺麗事言って辻褄あわせる商売なんだな。

企画会議は、白紙の状態からスタートしました。「どんな納豆にするか?」「納豆の里であることをどうPRするか?」をテーマに、みんなでアイディアを出してコンペを行った結果、僕が提案した「りつまめ」という名前が採用されました。立命館大学が携わる納豆という意味を込めて立命館の“りつ”と大豆の“まめ”を合わせたネーミングです。1番苦労したのはパッケージのデザイン。「京北はどんな地域か?」「どんな意味があるのか?」「売上げの一部が京北地域のまちづくりに活用されるというコンセプトを、パッケージ上の限られたスペースでどのように伝えるか」、他の商品のパッケージを研究したりデザインの本を読んだり、ゼロから勉強しました。



 山田大地さん(社会学研究科 博士課程前期課程2回生)/産業社会学部 京北プロジェクト所属 | +Rな人|立命館大学

 あーそう。駅前で募金やってる胡散くさい人らとあんまりかわらんな。「過疎で哀れな京北の民をたすけるためにこの納豆を買ってください...」か?
いらんわそんな金!


しかしその金で京北に光ファイバーを引いてブロードバンドをもってきてくれるなら許す。