メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

KDPのいやなところ1

 如題。
 KDPで本をつくった人が関与できないことの一つにAmazonの店での分類がある。本の配架場所のようなものだが、ときどきなんでこんなところに分類したのかとおもうようなところに置くことがある。たとえばこの『延安水滸伝』は中国共産党が延安にとじこもっていたころにその内部に関してあつめた情報を水滸伝になぞらえてまとめたもの。

 この本は当初「朝鮮・韓国」に分類してあった。なぜ?中国共産党の本と説明のところに書いてあるのになんでそんなところに置けるのだ? 一応いちいち指摘すると直してはくれるのだが、なんでそんな初歩的なところで指摘しないといけないのか。

 最初にKDPに出した震災の被災地自転車旅行記なんかは海外旅行に分類されていた。これも国会図書館の復刻をやりだしてからついでに指摘すると直してくれるのだがなぜそうなっていたのか。一年以上も「海外旅行」のところに分類されていた。
 その本がどこに分類されているかは一番下の「関連商品を探す」というところをみればわかる。自転車旅行のものは今

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    Kindleストア > Kindle本 > 旅行ガイド・マップ > 国内旅行
    本 > 旅行ガイド・マップ > 国内旅行

に分類してある。

 しかしそういう謎の配架傾向が直らない事がわかってきた。

    Kindleストア > Kindle本 > 科学・テクノロジー > 生物・バイオテクノロジー
    本 > 科学・テクノロジー > 生物・バイオテクノロジー > 動物学

動物じゃなくてだ。生物・バイオテクノロジーの項をみればちゃんと虫の項目がある。

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    Kindleストア > Kindle本 > 科学・テクノロジー > 工学
    Kindleストア > Kindle本 > 科学・テクノロジー > 農学

農学ってなんだ農学って。鉄道の二文字が見えないのか?

 ケアレスミスは誰でもあることだが、こういうのをしょっちゅうされるとケアレスミスとかいうのではなく系統的な原因があるとしかおもえない。担当した人間が粗雑な扱いをしているのか、十分な知識がない人間が短い時間で作業しているのか。どっちにしてもそういうことを平気でするような水準の人間が本を売る会社に存在するという事実で絶望的な気分になってくる。
 そもそもKDPの本の登録のときには「カテゴリー」を登録させられるのだが、これも全然意味がない。たとえば上記『図解鉄道知識』の例でいくと

テクノロジー、エンジニアリング > 一般
運輸 > 鉄道 > 一般

 とカテゴリーにいれたのに大事な「鉄道」がどこにも反映されていない。反映されないのに何でこんな登録をさせられるのか。何か意味があるのか。「お客様が本を見つけやすくする 」とか書いてあるが何をどう見つけやすくしてこんなことになるのか。何度も何度もメールを出していちいち修正の指示を出してほしいのか。もう絶望的な気分にはなりたくないので、どこに配架されたのかは見ない事にして、一度出版したものもよほどひどい間違いでなければ直さないことにしている。