メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

他の同業他社発見

君見ずや出版 - KimiMizuya -
 君見ずや出版ですこんちは。せめてもう5倍くらい売れれば...

 えーと。こないだ井上安治・小林清親『東京名所』を出しましたが、同業他社の本とぶつかっているのを今ごろ発見しました。

 あー。モロに被ってますね。しかもこの人 Kindleアーカイブがはじまる前にやってます。
 なんでみつけたかというと、次は小林清親のもやっつけようとして作業中、時間があったので検索してみるとみつけたという.... うーむ。

Amazon.co.jp: 阿井植雄: Kindleストア
 ま、いっか。朝鮮事情もかぶってるし。いつぞやの狡猾な同業他社とはちがって素直にパブリックドメインで商売してるから低利益率同志なので潰しあいはしたくないのだけど作ったものはしかたない。ということで小林清親もぶつけるけど次から注意しよっと。しかし今のところ8冊か... たしかになー。どうせ売れないんだから値段は高めにした方がいいわなー。

 ただ朝鮮事情という過去の本について「改訂増補」とかいう意味不明のことをやっているので思想的な背景を感じる。100年前の人が書いたものに現代人が何を改訂増補できるというんだこの人は。
とりあえずサンプルで見れる限りでは、冒頭に何をしたかちゃんと書いてあるあたりはよい。ただ「荒川氏の勘違いと思われるまたは明らかに事実と違う箇所などは訂正した」はよくない。誤字脱字を直す程度ならまだいいが、内容に手を加えるのは注釈でやることだ。
 テキスト化した労力はすごいがしかし微妙な現代語訳だな。こんな直訳体なら元の総ルビの平易な文章の方がましだ。下手に訳すよりは新漢字現代かなづかいに改めるだけの方が無駄な労力もないし読みやすいのに。「支那大陸」とか「朝鮮征伐」とかの用語がそのままにしてあるからまぁ原文をそのまま訳す方向なんだろうが支那大陸は中国大陸に改めた方が現代人には読みやすい。思想的な背景というよりは作法を知らないだけか。この本を先に読んだおっさんがこれから読むおっさんに向けて得意気に解説している感じだが正直だからいいんじゃなかろうか。