メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

新刊案内

君見ずや出版 - KimiMizuya -
 年内に200冊を突破するつもりだったけど結局今週も低調で、越せず。まぁIT僻地に住んでるのがわるいんです。なんで未だにブロードバンドすら来ないんだ... ということを書くと東京への呪いの日記になるのでそれはおいときます。

 久坂玄瑞『江月斎遺集』明治9年(1876)
 久坂玄瑞の詩文集。養子の久坂道明の名義でまとめられてます。とはいっても序文とか後書きとかをみれば、久坂道明の実父楫取素彦(小田村伊之助)が実質的に主導してたのは明らか。ちなみにこれは大河ドラマ便乗本なんですが、今まで何部も便乗本を出してみたけど全然売れないのでこれも売れないんだろうな。そもそも漢文漢詩集で附録の和歌はくずし字ときたもんだから現代人に読めないのは明白で、そんなものをわざわざ出すのがおかしいんだろうが気にしない。
 で、大河ドラマの主人公であるところの久坂玄瑞の嫁は結局楫取素彦の後妻になるんだがなんなんだこの関係は。

 東京弓術講習会『諸流弓術極意教授図解』明治34(1901)
 諸派弓術を学んだ人がそれらをまとめて解説したもの。ちなみにこれ東京弓術講習会という名前ですが実質的には版元の井口松之助が書いたもんです。序文は岡本敬之助(岡本綺堂の父)。井口松之助と岡本敬之助の組み合わせ、何冊も出してますがまた出すとおもいます。

 ジャパン・ツーリスト・ビューロー『上海』昭和14年(1939)
 日本交通公社の前身・ジャパン・ツーリスト・ビューローによる上海ガイドブック。これのポイントは南京陥落後の上海のガイドブックというところで、上海戦跡案内がついてたりします。ちなみに上海に半年くらいいたことがあるんですが、あんまり調べずに戦場さがしにいって結局何もみつけられなかったりしてましたがそのときにこの本があったら便利だったとおもいます。

 歌川広重東海道五十三次 保永堂版 大正復刻』大正8年(1919)
 樋口五葉(1881-1921)の監修で版木から彫りなおし岩波書店からだされたもの。

 歌川広重『名所江戸百景』
 ☆1つけられたのでみなおしたら国会図書館のもの自体があんまりよくなかったので、wikipediaにあるパブリックドメインの画像(大半が Brooklyn Museum 由来)を並べる形にしたてなおして出しなおしたもの。一度買った人はまたダウンロードしなおせるはず。

 月岡芳年『月百姿』
 相当最初に出したもので、画質がちょっと気になってたのでダウンロードしなおして作りなおしました。国会図書館のスキャンはほんとうにまちまちで、最高画質のものを落とすと紙の状態までわかるようなものもあるんですが、これは最高画質のものでもなんか甘い。普通はPDF画質(最高画質からは落としてある)でも十分なんですが、これはそれだとちょっと甘いのが目立つのでダウンロードからやりなおした次第。うーん。たぶん前よりはよくなってるはず。これも一度買った人は再度落とせるはず。

正月もボチボチ本づくりなどしてるんですが雪がすごくてちょっとアップロードに行けなさそう。これもすべてIT僻地なのがわるいんだ... なんでわざわざ出掛けないといけないんだ...