メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

新刊案内

 君見ずや出版 - KimiMizuya -
 先週末に南朝古跡の賀名生に行ったついでに潮岬まで足をのばしてみたんですが途中で資料館とかに寄ったりしてると時間がどんどん消えてしまい結局車中泊二日したりして四日ほどつぶしてしまいました。そのせいで先週に比べるとちょっと低調。まぁでも一日一冊程度の計算になるからいいかな。2冊ほどアマゾン様のご機嫌をそこねて「レビュー」のまま放置されてるけどまぁいいや。とりあえず紹介。

 小林清親『清親東京名所絵』明治9-14年(1876-1881)
 前出した井上安治・小林清親の『東京名所』のシリーズの最初のものですな。国会図書館にあった『清親畫帖』の中から小林清親の光線画シリーズを抜きだしてつくりました。自分としてはアマゾンを出し抜いたつもりだったのが、実は同業他社が既に似たことやってて潰し合いになっているのが自分でもなさけないが作ったものは仕方ない。

 吉田晴風『尺八読本』昭和11年(1936)
 宮城道雄とともに新日本音楽運動をやった吉田清風の尺八入門書。尺八の本をいろいろみたが一番わかりやすく説明しているのでこれを出してみた。この副読本の『尺八練習百曲集』がアマゾン様には評判わるいようでまだ出てないけどそのうち出るだろう。最初は合本するつもりだったのでそうしておけばよかったか。たしかに楽譜は著作権面倒そうではある。

 欧陽詢『九成宮醴泉銘』王羲之『十七帖』
 書道練習用ではかなり定番のお手本です。楷書の欧陽詢『九成宮醴泉銘』。草書の王羲之『十七帖』。うーん。つくってみたけど買う人いるかな。


 日刊自動車新聞社『自動車ハンドブック 1935年版』昭和10年(1935)
 他の自動車のカタログをつくってたけど中に署名記事がありその没年がわからなかったのでそれは捨て、こっちを出した。昭和10年だと外車が普通に売っている。これが昭和15年になると外車が数えるほどになり、日本製の代用燃料自動車が多くなる。そっちもそのうち出す。

 原胤昭『前科者は、ナゼ、又、行るか』昭和8年(1933)
 今の保護司制度に相当する事業を個人で始めた人によるその社会事業の記録。原胤昭はもと町奉行所の与力で、維新後は出版をしていたが筆禍で投獄され、その牢獄の状態がわるいことに感じて、出獄者の世話をはじめるようにしたという。文章が独特で、慣れないと読みづらい。タイトルが変なのはその文章のリズムの反映で、狙って付けたものではないとおもう。

 竹久夢二『草画』大正3年(1914)
 竹久夢二の画集。しかしなぜかこれもアマゾン様には好かれなかったようで4日ほど放置された。よくわからん。まぁ説明が雑とか表紙が手抜きとか、売れそうにない空気をプンプンさせているからだとおもう。

 ヴィヴィオに乗ってどっかに行ってしまわなければ来週はもっと出すとおもう。年内に200冊越すのを目標としたい。まぁ、お金がないとか言ってまた仕事に行ってしまうかもしれないが。