メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

Kindle画像本のhtml目次

君見ずや出版 - KimiMizuya -

 全然売れない『光琳画譜』がなぜか一冊売れてたので何事かとおもったが、どうもKindleアーカイブの方の光琳画譜が特売中のようだ。君見ずや出版の『光琳画譜』は一冊295円、Kindleアーカイブは平時2冊合計200円で価格競争力は全然無い。そのうえ今は特売中で、1冊目が無料になっている。だからますます価格競争力がないのだがなぜか売れていた。

 そういうわけで気になって今日アップロードしにいったついでに無料本とかサンプルとかをおとしてみたのだが、みんなHTML目次がついていない。うーむ。こういう画像本にとってHTML目次は命だとおもっていたのだがそれをつける手間も惜しいのか。
 HTML目次をつくるのは簡単な話だ。KC2(KindeComicCreator)を使っているなら画像をみながらその画像にタイトルをつけることができる。KC2 で mobi 変換した際に吐きだされた toc.ncx はただのXMLだから簡単に html に変換できる。html にすれば目次を入れ子構造にするのも簡単。(ここまで手をあかせば、できる人は簡単にできるとおもうのでわざわざ具体的に説明したりしない)


 これなんかは習字の手本だから全部翻字して目次化したりした。こういう努力は無駄な努力なのかもしれないがそもそも電子書籍はペラペラめくっていきづらい構造になっている。頭から尻まで読んでおわりの漫画とかお話とかビジネス本ならそもそも目次すらいらないし、そもそも普通のテキスト化された電子書籍はテキストを検索できるので索引みたいなのはいらないのだが、画像本はそれができない。できないからその代りの手段としてHTML目次がある。HTML目次は機械的には生成できない。画像にどういうデータがあるかは人間様が指定してやらないといけない。KC2はその目次編集GUIとして非常に有用だ。ただし有用だといってもやっぱり手間はかかるので商売の上ではそこに投入する時間が問題になる。まぁHTML目次ついてないのは安くて販売量が読めないものにそこまで手間かけてられるかということだわな。

 まぁ以上はどうでもいいとして、Kindleアーカイブのおかげで普段売れないものが売れるのならむしろ積極的にKindleアーカイブを入口として利用するために、おなじタイトルをぶつけていくのも手だと思った次第です。どうせ売れないんだし。アマゾンのパブリックドメイン利益35%縛りを遵守してるのでこっちが売れてもアマゾンが多めに取るわけだから、アマゾンからしたらどっちが売れてもアマゾンの利益になる。むしろこっちが売れる方が電子書籍製作費用がかかってないのでアマゾンにとってはいいはずだ。あぁそう考えるとKDPに群がる人々は鵜飼の鵜なわけか..
 そのことに思いいたるとパブリックドメインで利益70%を上げている奴らのことを連想してしまい嫉妬で腹が煮えくりかえるのでこのへんでやめておく。