メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

ekワゴンの実燃費

 山奥での生活に自動車はなくてはならないもので、ヴィヴィオをつぶしてしまった後いろいろあって結局親のekワゴンを足にしている。自分で選んで自分の金を出して買った車ではないから愛着もない。その子細はさておき、このekワゴン、今は燃費偽装で話題沸騰だが、さすがに最近の車だけあって前乗ってた前世紀生産のヴィヴィオよりはすこし燃費がいい。グラフを貼ってみる。縦軸(y軸)が燃費(走行距離(km)/ガソリン(L))、横軸(x軸)が総走行距離(km)。

 20km/Lの上と下に大きく振れているがこれは環境のちがいである。最初の20km/L以下の点は南相馬で除染していた2ヶ月間にチョロチョロのっていた分。その次の20km/L以下の4点はインドに行っていた間親が乗っていた分。この4点は親が残した中途半端な記録からなんとか復元したが、その後は手掛かりがないのですこし空いている。

 記録からわかる分で平均燃費を計算すると 7654km/361.35Lで21.18km/Lとなる。ただし運転手・環境で燃費が大きく変わるのだが、それを数値と表で示すとこうなる。

区間 走行距離(km) ガソリン(L) 平均燃費(km/L)
全平均 7654 361.25 21.18
山奥・長距離 5561 245.53 22.65
親(山奥) 1663 91.87 18.10
南相馬(市街地) 430 23.95 17.95

 つまり自分が山奥の家を中心に走っている間はだいたい平均22km/L強となる。ただし、同じ人間が南相馬の市街地で夜にスーパーまで買い物に行ったり休みに観光したりするだけのような運転をしているととたんに約18km/Lまで下がる。そしてその同じ車でうちの親が走ると約18km/Lになる。うちの親が運転していた期間というのはちょうど真冬なのであたたかい期間だともうすこしよくなるだろう。しかし単純に出費で考えると南相馬が一番よい。なぜなら南相馬に到着したその日に満タンにしたガソリンで二ヶ月後クビになった頃まで走れたのだから、同じような生活をその後もつづけていれば年に6回程度の給油ですむことになる。山奥での生活だとそれは望めない。
 主に車で走っているのは国道162号線の京都往復なのでその峠を越えてこの数字。たぶん京都に行くのをやめて山奥の盆地だけで生活してたらもっと数値はよいだろう。
 ところでekワゴンのメータには平均燃費を出せる機能がついている。ついてるんだが平均のくせにちょっとアクセル踏んだり控えたりするだけですぐに大きく数値がかわるのであんまり信用できない。山奥から京都へ降りるときはそのメータだと26-30km/L程度になる。峠まで登ったときに20km/Lあったら京都まで降りたとき30km/Lくらいになる。帰りは20-23km/L強程度。それなら実燃費は25km/Lくらいかと最初はワクワクしていたが、実燃費としてその数字はでたことがない。燃費は満タン法で計算しているが、ガソリンの入れ具合で満タンになる量も1リットル程度以上の誤差がある。ヴィヴィオのときはその誤差が無視できなかったので移動平均で均してグラフつくってたがekワゴンは意外と差がないので単純平均で燃費を出した。

 平均燃費をみながらアクセルを踏むと、燃費よく走ろうとするとなかなか厳しいアクセル操作を迫られることになるのだがゲーム感覚でおもしろい。遅すぎても速すぎてもよくないし、加速の具合もいろいろ工夫しないといけない。足先の感覚が重要になってくる。だいたい他のせっかちな車に合わせて走ると燃費がすぐに悪くなる。もうベンツにでも乗ってるような優雅な運転をしないといけなくなるので結果的に安全運転になる。安全運転強制マシンだと思って乗ればいいのではなかろうか。前は京都に出るのに貴船峠(芹生峠)や花背峠を通ることもあったが、燃費が悪くなるのであんまり通らなくなった。

 ちなみにヴィヴィオのときの平均燃費は16510km/883.42Lの18.69km/L。ヴィヴィオのメータは針方式で平均燃費とかよくわからずタコメータだけみて適当に走っていたが、あれに瞬間燃費がわかるメータがついてればekワゴン並の燃費は出せてたんじゃないかとおもわないでもない。CVT だし。軽いし。ところでekワゴンのメータにはエコメータみたいなのがついててエコな走りをすると葉っぱ三つとかになるのだが四段階しかないのでよくわからない。何を示しているんだろう。



ちなみに燃費を ml/km (キロあたりのガソリン消費量)で示すとこうなる。

km/L ml/km
10 100
20 50
30 33.3
40 25

こういう関係だ。