メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

新刊案内 とヴィヴィオの故障

君見ずや出版 - KimiMizuya -

 今週はパソコンが動かなくなったり車が動かなくなったり携帯の回線の整理をしたりとこの三つのことでいっぱいいぱいでとりあえず一冊つくっただけ。いや正確にはある本を何回もつくろうとしたのだがツールが必ず最後の出力のところで落ちてしまう。それでパソコンの容量を疑って2TのHDDを買ってきて大整理をはじめたり、ついでに二年たってドコモの罠におちた携帯回線を一本にしたりしたのだがついに田舎生活の生命線であるヴィヴィオの電磁クラッチがやばくなってきた。シフトレバーがDに入らない。しばらくアイドリングしたりしてからやりなおしたらなんとか入るようになるのだが、入ったらDから動かせないので停止するときはエンジンを切ってPに入れる。今年の6月末に20万で買ってしばらくしてからちょっとおかしいのに気付いたが騙し騙し乗り、最後に九州に行ってみたがそれが本当に最後の一撃になったようだ。
 ヴィヴィオのECVTのEたる所以の電磁クラッチ(パウダークラッチ)はよくこわれるらしい。「シフトレバーが固くなる」「停止時にギクシャクアンアンする」のが寿命の前触れだと、2chのスレにも書いてある。しかしおかしい。クラッチ自体がヘタっているような感じではない。クラッチがヘタると「すべって燃費が悪くなる」「踏んでもスピードが出ない」そうだが、CVT なんだから踏んでも急加速しないのは当たり前だ。では現状加速しないかというとそうでもなくちゃんとスピードもでるし走っていてすべっている感覚がない。燃費も 20km/l 前後とカタログ値よりよいまま。すべっているというよりは「切れない」感じなのだ。交換が必要なのか。
 電磁クラッチの故障ごときに云々するのは金がかかるからだ。電磁クラッチ自体をスバルに持っていって交換してもらうと部品代と工賃だけで12万程度とられる。12万。エンジンをおろすから高い。おろすから他にいろいろ影響がでるのでその分も支出が発生する。さらには17年落ちの車なので他の部分もおかしくなっている/おかしくなる可能性がある。つまりそこまでやると12万ではすまないのだ。そもそもこの車、20万で買ったものであるからそこまで金をかけるのであれば他の中古を探す方がよい。
 しかしネット上には他の情報もある。電磁クラッチのブラシなる部品を交換すればなんとかなるかもしれないというのだ。それだけでよくなる故障もあるらしい。そもそもネット上の情報は統合がない。ゴミ情報もよい情報も偽の情報も等価のものとしてあらわれる。信用できそうなのはヴィヴィオを実地に修理した経験を積んだ人の情報なのだがそういう人はヒマじゃないからネットなんかそんなにやらないだろう。だいたいスバルに何度か持っていったのだが、もっていき方がわるかったのか、そういう熟練工にあたらない。もしくは単純に営業的理由からかクラッチ交換をすすめてくる。まぁ軽を切りすてて高級車路線で躍進しつつあるスバルにはこんなボロ車に乗っている乞食を相手するヒマはないんだろう。
 いよいよおかしくなってきた今週、必死に検索しつづけてみると、ヴィヴィオのエンジンをおろしたりして修理していたことをブログに書いていた中古車屋さんをみつけた。メールで相談してみるとやはりクラッチの交換はそんなもんらしいのだが、こっちの書いた症状についてとりあえずブラシでも交換してみてはといわれた。残念ながら現状では信号のたくさんある街中を通るのは危険なのでその中古車屋さんまで行けない。行けない=客にならない=金にならないのにその中古車屋さんは重要なことを教えてくれた。ヴィヴィオの電磁クラッチの後期型は工夫されてなかなか故障しにくいものになったらしい。症状からすると電磁クラッチに電気を送るブラシが摩耗している可能性が高い。ブラシだけを交換してみる価値はあるので地元でやってはどうですか。
 この情報確度が高い。自分の疑問点を解消してくれた。ということで最速で解決するべく昨日京都スバルの本社のある営業所まで持っていってみたのだが、「ブラシは在庫してない」「とりよせになるので最悪で一ヶ月かかる」とやる気のない返事。とりあえず部品だけ頼んできたが本当に来るんだろうか。全然最速じゃない.....

 もうヴィヴィオは動かせない。自分の足がないので自由に移動しづらい。有線ブロードバンドが来ていないだけではなく、ドコモの電波も不安定でFOMAプラスエリアにマッピングされているIT僻地である我が家では、大きなファイルのダウンロードとかアップロードといったことはできない。つまり本をつくってもAmazonに送れないということだ。下界におりるしかないか...

ヴィヴィオのブラシを交換した結果はこちら 愚かな選択であった。

 ということで本の紹介
 中井房五郎『自彊術大正7年(1918)
 この自彊術、たまに目にすることあるんですが日本最初の健康体操。「中井房五郎(1878-1931)は手技治療士だったが実業家の十文字大元を治療したのをきっかけに十文字のすすめで健康体操を考案。大正5年(1916)にはこの本を出版し、普及にのりだし、一時は全国300万人が自彊術を実践していたという。戦後忘れられていたが近藤芳朗などが中心となって復活した。 」とAmazonの紹介を書くときにまとめときました。ラジオ体操の起源はふつう外国に求められることが多いんですが、こういうのが先にあるのだから素地はあったんですな。自彊術が一時すたれたのもラジオ体操に食われたというところかも。