急に仕事が決まり、あわてて宿探しをしたわけだが、その結果、神保町近くのシェアハウスにベッドを確保した。便利！ 東京で一般人が使える図書館は国会図書館と都立中央図書館が至高であり、東京に住むならこの二つの中間点あたりにすると非常に都合よいのだが、そういう場所は自分のような田舎の貧乏人が住めるようなところではなかった。東京には何年か住んだことがあるが、いずれも江戸の市街地の中ではないところだった。ようやく江戸の府内に住めたことになる。そのシェアハウスからなら国会図書館も歩いていける範囲だ。直近の千代田区立千代田図書館もなかなか特徴のあるところで夜の10時まで開いており勉強部屋としても便利だ。
さて最初宿探しをしたとき結局上野の北のあたりの下谷が安かったのでアタックしてみたところ、西浅草の物件もあるよと紹介された。本来の値段よりなぜか値引きした値段。異常に安い。その会社はなぜか東京中に物件をもっており、その中に西神田のものもあるので西浅草も行けるのなら西神田も行けるのではないかと尋ねてみたところ行けた。今は人が少ないからという理由なのだが、それが本当かどうかわからない。西神田に落ちついてから気がつくと「虫の駆除のため」云々という張り紙があった。南京虫が湧いているらしい。うーむむ。わかっていたら住まなかったか... とはいえ覚悟して寝てみたが、今のところ南京虫にはあっていない。しかしダニらしいものがいるようで痒い。部屋に入ったときの臭いでこれはやばいとおもったが安さには勝てずそこにした。
まぁしかしこれは物を知らない田舎者ホイホイで、騙してそういう酷いところにほうりこんで一日か数日でやんわり追いだすという形で金を稼いでいるところという可能性もある。翌日にはここで自殺した人がいるとか聞かされた。ふーん。海外貧乏旅行で鍛えた身にはどれもこれも大した手口ではないのだが、まぁまともな人にはこたえるのかもしれない。とりあえず年度内の仕事はあと一日なのでなんとか耐えて金をかせぎたいところだ。寝不足状態もそのうち慣れてそれで疲れが取れる体になるはずだ。
