メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

神戸ナンバーはやばい

 さてまた偽書収集で岡山まで行ってきたのだが、結局車で行ってしまい、ついでに途中いろいろ寄ったので時間がかかった。といっても相生や姫路のあたりはその昔高島さんところへ遊びにいっていたときによく行ったので行くほどでもないのだが、今回三年ぶりくらいに連絡を取ってみようとすると持っている連絡先が全て不通になっていることに気付き、固定電話まで不通になるとはもしや死んでしまったのでは? と検索しまくったり家まで見に行ったりしたのだが、twitterのフォロワーに教えてもらったところによると、どうも老人ホームに入所したということらしい。

 ところで岡山・姫路方面まで行くときはだいたい国道372号を使う。つまり亀岡から篠山を通り、姫路まで山の中を通りぬけるルートだ。海沿いの2号線ルートを通ることはほぼない。信号が多いというのもあるのだが、神戸ナンバーにとにかくやばいのが多すぎる。20年くらい前のことだが、早朝のバイトで車に相乗りして神戸方面に行ったとき、併走している車からバットのようなものが出てきてなにかわめきながらバットをふりまわしてきたことがある。そのときは運転してた人が急に車を脇道に入れて難を逃れた。またこれはここ数年のことだが、前に無理に割りこんできたくせになにかその車の気に障ったのか急に路側に車を寄せてから少し車の先を出し、後続の自分の車を止めるかなにかしようとする目にあったことがある。軽自動車で狭い道をスリぬけるのはわりと好きな方なのですごい勢いで突っ込んでやった結果、自分の後続となにかもめていたのがバックミラーで見えたがそのあとどうなったのか知らない。また京都の山奥あたりでブイブイ飛ばしているのも神戸ナンバーが多い。その他すりぬけ、追い越し程度のことは普通に見る。とにかくゾロ目と神戸ナンバーはやばいという意識しかないので、神戸のあたりへ車で行くのはなるべく控えている。

 そのような次第で海岸沿いの2号線と中央を通る372号線のそのルートでしか兵庫県南半を知らない状態だったが、今回ちょっと寄り道して、その間に三田・小野がはさまっていることを知った。小野も三田も藩があり、特に三田は九鬼氏がいて戦後に偽書の九神文書なんてものが出てきたことでその筋でも有名だからなにか怪しい由緒とかあるんじゃないかとすこし期待して図書館に行ってみたが、そういうのはあんまりなかった。だいたい程度の低い郷土史家がそういうのにひっかかってくれて意味のわからないことを書いてたりするのが無批判に並べてあったりするおかげで図書館で見れたりするのだが、三田の図書館に至っては九神文書を偽書として扱っている本ですらなかったので徹底していた。そのかわり藩士の由緒一覧みたいなのがあって、一通り見てみたがあやしいのがないかわり、いろんなところに出身があっておもしろかった。朝鮮出征の歴史が色濃く残っていて、「両親ともに朝鮮人」とか「唐人の子」とか書いてあったり、「朝鮮在陣中に毒で死ぬ」みたいな人が複数いたりした。系図を飾る必要がなかったのは九鬼氏自身が陸に上がった水軍で由緒に無頓着だったから、由緒を誇らない方向にインセンティブが働いたからだろうか。

 ところで神戸ナンバーがやばいみたいなことを書いたが、神戸ナンバーの範囲は広くてその小野や三田はもちろん篠山あたりや淡路島も神戸ナンバーだったりする。

f:id:inudaisho:20190714230124g:plain
国土交通省のサイトにあった神戸ナンバーの範囲図

 やばいとおもっていた神戸ナンバーも兵庫沿岸の都会が放つ臭気というわけではなくて田舎ヤンキーの危険さなのかもしれない。

(2019/07/15 と無難な感じで文章を締めたが、今日京都市内で狭い道にブリブリ入ってきて道を譲ろうともしない神戸ナンバーをみたのでやはり神戸ナンバーはやばいという思いを新たにした)

九鬼文書の研究

九鬼文書の研究