百万遍智恩寺の古本まつり
今年は久しぶりに百万遍の智恩寺の古本まつりに行った。大学にいたころはよく行って変な本を集めたりしてたが、最後の方には買うモノが戦前の写真集みたいなのばかりになってしまっていた。大学を出てからはあちこちブラブラしていたので行くこともなくそもそも日本の本を買う気があまりなかったのだが、ここ最近日本のものばかり読んでるので、そういえば昔オークションで英語の辞書を格安で買ったけど結局あんまり使わなかったなとおもいながらチャリティーオークションに行ったのだった。
日本名著全集(江戸文芸の部)
土曜は国史大辞典を落とそうとがんばったのだが5000円くらいまで粘ってじいさんに根負けしてしまった。今からおもうと8000円くらいまではがんばってもよかったかもしれん。
日曜落札したのがこれ。日本名著全集江戸文芸の部。全29冊というふれこみだったが実は全部だと31冊で第30巻と第27巻が欠けてた。まぁそれくらいはいいんだが、実はこれ零本で数冊買って持ってるんだな。↓
まぁそういうわけで24冊新しく手に入れたことになる。これも対抗馬に根負けするかとおもったが、不思議なことに誰も競りに来なかった。
日本絵巻大成正編、大漢和
そして今日月曜。日曜は人がたくさん来ていてなかなか難しかったが、月曜は土曜みたいに冷え冷えだろうと思ってまた行ったらやっぱり冷え冷えだった。それでうっかり競り落したのが日本絵巻大成正編と大漢和。
日本絵巻大成は正編27冊のうち第六冊鳥獣人物戯画がないもの。非常にでかい。これは普及版がでてるのでまぁこんなデカいものを今わざわざ買う人はいないということなんだろう。
それから大漢和。これは土曜にも日曜にも出てた。実は漢語大詞典持ってるので要るかといえば微妙だが、最近日本のものばかり見てるのであったら便利かもしれんということでちょっと狙ってはいた。土曜はなんか若者が買いたそうにしてたので競らなかった。日曜は4000円くらいまで行ったので当然その前に降りた。今日はえ?これで?みたいな額で買えてしまった。まぁちょっと箱が水で汚れた跡があったのでそれでちょっと値打ちが落ちてるのかもしれんが、箱なんかなくていいくらいなのでこれでよい。
紙の本の値打ちがなくなってきている
今回の古本まつりに行ってみると均一コーナーに意外なものが出ていることが多くなってるようにみえた。しかもこのチャリティーオークションの冷えようもすごい。もう紙のごつい本を買う人達がいなくなっているのだろう。市場というのは十分な需要と供給があってなりたつものなので、ある程度以上安くなってしまうと商売がなりたたず消滅してしまう。だから、その昔は手が届かないとおもっていたような叢書なんかも買う人がいなくなってゴミ箱へ直行する時代がくるかもしれない。捨て値で出てる今の間に買っておかないと買える場所すらなくなるかもしれないんので今のうちに買えるものは買った方がいいような気がしてついつい買ってしまった。
それはそれとして
それはそれとして今回つい買ってしまったものを紹介。
これも実はオークションで出てて安かったので、三国時代とかたいして興味もないのについ声を上げてしまったら手に入ってしまった。だいたい中華書局二十四史を縮印本で持ってたりする。
比較してみるとこんな感じ。
残念なことに三国時代そんなに興味ないのでうーむ。それに中国のネットで(略
手を上げずに流しておけば物好きの手に渡ってたかもしれんな。その方がよかったか。
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日本絵巻大成〈7〉餓鬼草紙,地獄草紙,病草紙,九相詩絵巻 (1977年)
- 作者: 小松茂美
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