山奥に帰ってきたのだが寒くてあんまり何もする気にならない。といってもコタツに潜って寝てばっかりでは申しわけないのでとりあえず記事でも書くことにした。
Boox Max2 にかぎらず Boox 系のものは Android をつかっているのがウリだ。Sony の DPT-RP1 も内部では Android が動いているそうだが、Boox Max2 は Google Play が見えるところに置いてあるので好きにアプリを入れることができる。いろいろお絵描きアプリをいれてみたが、Boox Max2 はワコムを使っているということでどうも筆圧が効くようだ。それで、ちょっとハードウェア情報を覗けるアプリをいれて情報を見てみた。
なんでもよかったけどとりあえずこれ。入れてからわかったが、筆圧はわからなかった。とりあえず情報を見てみるとこんな感じだ。
SoC のCPUに rk3288w を使っているというのがおもしろいところか。
瑞芯微電子(Rockchip)がつくってるもので、どうも安物の中華タブレットによくつかわれていたらしい。上記サイトからRK3288の情報はわかるがRK3288Wとどう違うのかはよくわからないが、このチップセットをつかった Firefly というボード向けの Android を開発してるところがあった。
Building Android - Firefly wiki
ここの掲示板みたいなところに RK3288W と RK3288 はどう違うのかという質問があり、その回答にパッチからみると GPUの部分に違いがあるということで、なにか画像出力でも違うところがあるんだろうか。なににしてもよくわからない。
マルチタッチ
さてこのアプリにマルチタッチを試すツールがついていた。具体的にはこんな感じ。
というわけで2指のマルチタッチにしか対応していないようだ。ピンチインピンチアウトできるから上出来か。
筆圧
筆圧をみるためにまた違うアプリをいれた。
これが有効なのかよくわからないがとりあえず表示されていた情報はこんな感じ。
Pressure (筆圧), Tilt(傾き) , Orientation(方向) といろいろ情報を渡しているようだが、傾きはあやしい。そもそもペンが傾き感知に対応してないのではないか。筆圧のResolutionが4095と出ている。ちょっと多すぎるように感じる。ほんとにそんなにあるのだろうか。それからFPSが270程度ある。一秒間に270回程度位置のサンプリングをしているということだが、それがどういうことかについてその昔記事を書いた。
書き応えにかなり響くのがこのFPSで、270というのは相当なものなのだが、残念ながら電子ペーパーの応答速度を越えているようにおもう。たいていのアプリではペンを動かしてから一テンポ遅れて描画がついてくる。しかしこれによって、Boox Max2 の潜在能力が相当なものであることがわかるとおもう。残念ながら、Androidアプリでこれの筆圧をうまく取り扱えているものはあんまりなかった。wacom謹製の Bamboo Paper と メモ取りアプリの Squid くらい。表示の問題やタッチとペンの区別がつかないのなど多く、そういうのも含めてまともにこなせるのは 文石科技(onyx)謹製のNote(アプリ)くらいだが、Note(アプリ)は逆に筆圧には対応していない。
Boox Max2 は HDMIポートもそなえているので、うまくやれば電子ペーパー液タブができるのだが、まーそんなのがでてくるのは随分先になるんだろうな。
画面がはっきりしない
それから Boox Max2 をみているとそのモヤモヤ具合にどうもイライラしてくる。比較のために Kobo glo HD を横に置くとそのくっきり具合の落差がよけいはっきりする。これはYotaphone2を置いても変わらない。黒がそれほど黒くならないという難があるのだが、それはこの個体の問題かもしれない。ところがスクリーンのテストをすると、これくらいはくっきり出せることがわかった。
固定の電子ペーパーを出力先としてUIを設計している専用機と、Androidでいろんな画面の大きさに対応できる汎用機との違いかもしれない。たぶんUIの設計を Boox シリーズで共通としているがために、Max2 では Boox の小さめの画面を拡大する結果になり、どうも全体にモヤモヤするということになったのではなかろうか。
ところでアップグレードが12月25日に来て各種更新したということになったが自分的には違いはあんまり感じなかった。ペンの反応がよくなった気がするくらい。年末に出荷される予定だった Boox Note も今は音沙汰なしなのでいろいろ遅れているんだろう。まぁ Boox Max2 を使い倒したあとに高精細の電子ペーパーでもでてくるんだろう。それまでは高い金出して買ったこれでもいじってよう。
BOOX Max2 電子書籍リーダー 13.1インチ大画面/Android6.0/デュアル・タッチ/Wifi対応/HDMIインターフェース
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