文石科技(Onyx) Boox シリーズ の最新ファームウェア V2.1.1 がすごい!最強PDFリーダーの誕生
Boox Max2 ファームウェア V2.1.1 がやっと来た
さてBoox Max2 のファームゥェアが V2.0.1 になってちょっとデグレた感じで、ちょっとイライラしていたが、大陸の方では V2.1、V2.1.1と続々新しいのが出ていた。それがようやく今週になって海外向けに落ちてきた。言語を英語に変更するとOTAアップデートできるようになる。ということで、どんなもんかちょっといじってみたのだが、これがすごい! よくやった文石科技(広州 Onyx)! ということで何がよかったのか事細かに書いていこうとおもう。
NeoReader 3.0
ページ分割ができるようになった!
さてBooxシリーズのデフォルトリーダの NeoReader のバージョンが3.0に上がったのだが、何回も書くがこれがすごい!たとえば国会図書館デジタルコレクションの画像なんかは見開きスキャンそのままなので、これをこういう端末で見るときは半分にして右から左に読むということに対応したリーダでないと読みづらいのだ。Boox Max2 (13.3インチ) の利点の一つは大画面ということで、その見開きそのままでも読めるということなのだが、NeoReader 3.0 はその複雑なところへ一気に対応してきた。つまり Boox Nova Pro (7.8インチ) のような(比較的)小画面でもこういった難あり物件を読みこなせるようになるということだ。具体的にはまぁこんな本を読むとしよう。続修四庫全書のPDFで、見開きではないが一ページに二葉並べてある。
NeoReader 3.0 で メニューを出して、ナビゲーションというところを押すと「リセット」「コミックモード」「文書モード」「他の設定」が出てくるが、こういうややこしいのは「他の設定」になる。「他の設定」を押すと設定できる全てがでてくる。
これが本当によくできている。自動で矩形分割されるし、その矩形を自分でいじることもできる。二分割・四分割だけではなく、六分割九分割というよくわからん分割の設定まである。
- トリミング 設定を全部に適用するか 偶数ページ奇数ページで設定を分けるか
- 画面分割方法 一分割・左右二分割・上下二分割・四分割・左右/上下六分割・九分割
- 表示順 分割した矩形を表示する順番
これだけ設定できれば自分の用途では十分すぎるほどで、普通にこの例の画像を四分割し右上→左上→右下→左下と見るようにするとこうなる。
おぉぉ。Boox Max2 は画面がデカいのでここまでは不要だが、これが 6インチの画面でできると6インチの端末でも生きてくる。いや本当にすごい機能をつけたもんだ。読む順番で閉口させられることの多かった自分としてはこれだけやってもらうと何も言うことがない。はじめに例に挙げていた見開き画像のPDFも、
↑これが↓こうなる
すごい。。。すごい。。。
(いままでこういうのは eBookDroid とか Librera で見てた)
明度もいじれる
ところで国会図書館の画像はカラー写真の場合がある。それを電子ペーパーで表示させると律儀に白黒16階調の中間色で表現してくるので却って読みづらいときがある。そこで、また設定を開いて「フォーマット」を押すと「表示」「コントラスト」「再表示」のタブがあり、そこの「コントラスト」を選ぶとこのような項目がでてくる。
それぞれの項目がどれだけ寄与するのかまだよくわかってないが、とりあえずこの画像をみやすくするためには「すかし」「強調表示」をすこしいじるといい感じになった。
読みやすい!読みやすい......
タッチでの設定も詳細にできる!
こういうリーダの使い勝手を左右するのが「画面のどこを押すと次のページに進むか」で、だいたいこういうのは横書きを前提にしてるので右側で次ページというのが多く、縦書きの本を読むときには直感に反するんだよね.... というところだが、ここもカスタムできるようにしてきた。
プリセットは六種類。いずれも右側に次ページが配置してある。ということで自分はカスタム1のように上が前ページ下が次ページとした。これだと横書きの本も縦書きの本も直感に反しないように操作できる。設定は画面を九分割してそれぞれに操作をハメこんでいく形。こんな感じ
九分割と細かすぎず粗すぎない分割で適当に割りふればよく、このあたり直感的にできる。すごいぞ文石科技(ベタボメ)
テキストファイルとか
ちなみにテキストファイルを NeoReader3.0 で見ると簡体字がデフォルトになってしまう。「フォーマット」の「フォント」で簡体字になっているところを「繁体字」にできるところがあるが、日本の漢字(新字体)とはまた別なので、まぁ中国語読めない人にとっては難しいかもしれない。あと縦書きもできない。まぁでもそういう人は Perfect Reader とかの好きな Android アプリつかってればいいんじゃなかろうか。テキストの漢字表示はやばいけど html, epub, pdf は問題ない。フォントも自分で指定できるので適当にフォント入れておけばよかろう。そのためのAndroid、適材適所ですよ
ノートアプリ
それからノートアプリだが、今まで書いた線にアンチエイリアスがかかって勝手に太くなるのが不満だったがそれがなくなってドット通りの白黒になった。しかも反応速度も早くなって、非常に気持ちよい。すばらしい。これは前Youtubeにアップした動画 の中で文句つけてたところだが、これでそこが解消されたことになる。ありがとう!
あとは塗り潰しできるようにしてほしい。塗り潰せると白黒画お絵描きマシンとしても使えることになる。今のままだと結局白描絵しかできないので落書きしかできない。ベタ機能希望。
シェアできる
前からあったかもしれんが、書いたものをシェアしやすいような仕組みがあるっぽい。
PDFに直接書きこみできるようになった
あんまつかってない機能なんだが、PDFに直接書きこみできるようになったようで、ペンでちょんちょんと触ってたりすると点々がつく。この直接書き込みというのは、いままで書き込みはできてたけど、それを保存するときはエクスポートする必要があったのが、そのPDFに直接書きこんでしまうようになるということで、いいのか悪いのかちょっと微妙なところはあるが、多分大方の人には便利な機能だろう。
クラウド対応
全体にクラウド対応がすすんだようだが使ってないのでわからん。
書店が変更
書店が前は京東の電子書籍ショップがあったが、今回なくなってよくわからないパブリックドメインっぽい英語の本が置いてある。中国語に切り変えるとまた京東のそれになるのだが、登録しないと使えないのでどうでもよい。今回よくわからないパブリックドメインの本が置いてあるけど、これいっそのことOPDSに対応したサイトをいくらでも追加できるようにすればいいのでは。archive.org とか project gutenberg とかならその方法で簡単に追加できるのでそうなってほしい。
全体に反応が速くなった!
すでに書いてはいるけど全体に反応が速くなったことは項目を立てておかねばなるまい。今までは何だったのというくらい速くなった! ペンで書くのも本をめくるのもよい。これだと多くの人の許容範囲に収まるとおもう
総評
今回のアップデートは自分の使い方の範囲では非常に満足の行くものだった。とくにスキャン画像PDFリーダとしてはほぼ完成された。がんばって Kobo gloHD で KOReaderをいじったりする必要もなくなった。7.8インチの Boox Nova pro 、どうするか考えてたけど自分の用途での要求仕様がこれだけ満されていると32Gしかなくてもいいかなという気がしてくる。既にポチってAmazonのカートに入ってるのだが、どうしようかな。
BOOX Nova Pro 7.8, Front Light, Dual Touch, Flush Glass Screen, 2G 32 G Android 6.0
- 出版社/メーカー: BOOX
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
BOOX Note 電子書籍リーダー 10.3インチ大画面/Android6.0/デュアル・タッチ/Wifi対応/Type-c
- 出版社/メーカー: BOOX
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る