(20180108追記 ここに書いたことは以下の記事で解決したようなものだがのこしておく。
最初に書いておくが Boox Max2 はスペックからいうと間違いなく神器である。Android の乗った13.3インチ電子ペーパー端末で、ワコムのペン入力がついており、そこそこの処理能力がある上に、HDMIポートがついていて、そのままディスプレイにもなる。ただしハードをソフトが十分活用できているかというとそうでもない気配がある。さらにいうと、他の普通の液晶ではうまくうごいていたアプリが、Boox Max2 の上ではいまいち動きが妙だったりする。いろいろと触ってそういう限界を実感してみると、普通の会社が電子ペーパーの汎用機ではなく専用機を出したがるのもわかるような気がする。
さて Boox Max2 を買ってから再三なんか白が白くなく黒が黒くないと書いていたが、それがどんなもんかというのをお見せしよう。比較対象は Kobo glo HD。YotaPhone2も比較対象にはなっているのだが、カメラとしても使っているのと、背面はヒビだらけなので比較画像として出しづらい。ちなみにヒビだらけでも使えているのは電子ペーパーの視認性のよさのおかげだ。
左上にあるのが Kobo glo HD で、Koreader のファイルブラウザの画面である。下になっているのが Boox Max2 で Librera Reader e-Paper edition が動いている。なんというかモヤっとしていないだろうか。
もう一枚。左下にあるのが Kobo glo HD の Koreader で 国会図書館デジタルコレクションの今尾景年の画集の一枚を表示させたところ。右にあるのが Boox Max2 のデフォルトの Neo Reader 2 で 同じものを表示させたところ。
実のところ国会図書館デジタルコレクションのこの系統の白黒二値化画像はマイクロフィルムからのものなのだが、元の解像度が低いので Boox Max2 で表示させるとちょっと悲惨なことになる。それはさておいてもだいたい感じはつかめるだろう。
こうやっていろいろと比較をしてみると、Boox Max2 は確かにちょっと白黒のキレがあんまりよくないのだが、全然ダメというほどでもないようにもみえる。というか最初よりもちょっと白くなってきているような気がしないでもない。問題はこの電子ペーパーよりもBoox Max2 の UIが13.3インチの電子ペーパーを前提として設計されていないからなんとなくモヤモヤしているところだろう。まずUIだが白黒を基調にしてアンチエイリアスをかけない状態にして解像感を上げ、中間色のグレーを使う場合は極力制限するようにした方がいい。画像は正規化して色合いをはっきりさせ、上端下端を潰して白黒の面積を増やすなどの操作を加えてキレをよくする必要がある。YotaPhone2 のAndroid6 版などはそういう細かい設定をアプリ毎にできたので小さい画面ながら非常にくっきりしてみやすくすることができた。まぁしかし大画面のUIってなかなか難しいものがある。中国人は大味な事が多いのでそういった細かいところまでうまくやるのは無理かもしれない。
BOOX Max2 電子書籍リーダー 13.1インチ大画面/Android6.0/デュアル・タッチ/Wifi対応/HDMIインターフェース
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