- 作者: 福本義亮
- 出版社/メーカー: 君見ずや出版
- 発売日: 2014/07/23
- メディア: Kindle版
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国会図書館デジタルライブラリの著作権切れの画像を加工して売り物にする実験を(ちょっと中休みしましたが)まだやっている君見ずや出版です。 この本を真夜中にアップしたらKDPからすぐに指摘メールが来た。
Amazon KDPをご利用いただき、ありがとうございます。
本日は以下の本についてご連絡を差し上げました。
吉田松陰の母 by 福本 義亮 (AUTHOR) (ID:5043129)
お客様が提出されたKDPコンテンツを調査させていただいたところ、ウェブ上で無料公開されているコンテンツが含まれていることが判明しました。このコンテンツについてお客様が出版権を保有し、本の配布先を管理されていることを確認するために、次のいずれかの対応をしてくださいますようお願い申し上げます。
権利の確認。この本に含まれるすべてのコンテンツの電子出版権を保有している場合、「本棚」の「権利と価格設定」ページに進み、本の出版を再申請してください。再申請を行うと、24時間以内にその本がKDPの「本棚」に「オンライン」として表示されます。さらに情報が必要な場合には、追ってご連絡いたします。(以下に手順を示します。)
コンテンツの削除。この本に含まれるすべてのコンテンツの電子出版権を保有していない場合は、その本を「本棚」から削除できます。(以下に手順を示します。)5日以内に適切な対応を行ってください。お客様が電子出版権を保有していない本を出版した場合、お客様のアカウントは停止されるか、オプションのKDPサービスにアクセスできなくなる可能性があります。アカウントが停止となった場合、お客様がKindleダイレクト・パブリッシングに提出された本はすべてKindleストアから削除されます。新しいKDPアカウントの開設もできなくなります。
以下の手順は略
ぐぬぬ。うわさには聞いていたが今までセーフだったのでいきなり来るとはおもわなかった。。「ウェブ上で無料公開されているコンテンツ」.... たしかに国会図書館デジタルコレクションで無料公開されているものだからそれに該当するだろう。
パブリックドメインおよび独占権をお持ちでないその他のコンテンツ パブリックドメインなどの一部のコンテンツは、どなたでも無料で利用できる場合と、複数の当事者が使用権を保有している場合があります。当社では、Webサイトから無料で入手可能なコンテンツを取り扱いません(出版社がコンテンツの著作権保有者である場合は取り扱うことが可能です)。例えば、再配布を許可するコンテンツのソースファイルを受け取ったとしても、コンテンツがWebサイトから無料で入手可能である場合は、Kindleストアで販売を許可することはできません。当社では、パブリックドメインのコンテンツを取り扱っておりますが、まったく、またはほとんど差異のないものであれば、その本の販売を行わないことを選択できるものとします。
このガイドラインをすなおに読むと誰でも利用できる著作権切れのものはダメということになる。つまり青空文庫や国会図書館の再利用はダメだ。ただ最後の文をみると、そのまんま出すのは勘弁してほしい、なにか「差異」を出してほしい、ということになる。自分が今やっている作業は画像の切り抜き・加工がともなうので、「差異」があるといえばあるのだが、これくらいはこのガイドラインの匙加減の範疇であろう。今アマゾンで現実に青空文庫のものを売っている人がいるのだから、いままではかなりゆるめな方で運用しているのはたしかだ。しかし、アマゾンがなにか不都合をみつけたとき、差異がないからやめろと言われればやめるしかない。しかも今回のメールには「アカウントの停止」まで匂わせている。おぉぉ.... ついにアマゾンが腰を上げて今まで甘めに見ていたグレーゾーンを潰しに来たということだろうか.....
よし、ならば受けて立とう、全然儲かってないからいい潮時だ、とばかりに何も考えずにもう一回「出版」ボタンを押したあと、ちょっと冷静になって今まで著作権でどうこうと言われたときと同様の調子でかくかくしかじかと弁解したメールを送ってみた。しかもその指摘メールに返事したらメールボックスが溢れているというエラーメールが返ってきて焦った。問答無用で潰されるのか... ちょっと冷静になって過去メールをしらべてkdpの違うメアドのほうに送った。
結果から言うと何事もなくこの通り出版できている。何だったんだ。推測できるのは、審査担当は大勢いてKDPの個人出版部門に対しては適当にランダムに対応しているのではないかということだ。いままでの対応からみて、たぶん厳格な人や問答無用な人もいれば柔軟な人やゆるい人もいるとおもわれる。そして一人8時間労働として昼夜別なく24時間対応していたりすると情報の共有がなかなかできず基準がバラバラになるのではなかろうか。個人出版する方も千差万別で、まじめにコツコツつくりあげたのを出してくるのもあれば、自分みたいにパブリックドメインのものをなんとか出してやろうとしているものもあり、ゴミみたいなものを出してくるのもあれば、剽窃しまくったものを平気で出してくるやつもあるだろう。指摘メールのキツさからみると、今回はあかん方に分類されたのではなかろーか。実際アマゾンガイドラインの曖昧な所にいるだけに。こわいこわい。
まぁしかしせっかく始めたけれども、今の水準では生活を維持できないので、とりあえず100冊つくるまではがんばるつもりでいたがそこまでいかずにやめてしまうかもしれない。すくなくとも出版ペースは落ちるだろう。Kindleの初心者向けセミナーとかいうのがあったのでそれがいいキリになるかとおもっていたが、そもそも落選したのでキリもくそもなくなった。やってるといろいろ発見があっておもしろいが、おもしろいだけでは食っていけんない。独身でなければとっくにやめていたところだ。規模をあと10倍くらいにしてようやく最低賃銀程度かな。
要領がわるいのはみとめる。