さて『被災地の四年後』無料キャンペーンの結果です。
簡単にまとめますと
- 数は出た
- ダウンロード782はよくやった
- 波及効果はない
- 君見ずや出版の他の本への波及効果はほとんどないどころか逆効果
- 無料で出たあとの有料への繋ぎはまだこれから
さて4周年も間近ということでテレビもそういう特集ばかりのご時世にのってか数はたくさんでました。Kindle無料本ランキングのTop10以内をうろうろしていました。目視した中で一番上まで行ったのが第4位だったかな。これはよくやったとおもう。しかし他のが釣られない。釣られないどころか冷え冷え。うーむ。
詳しく見ていきます。例の「きんどう」とかいう無料本の案内を釣りにしている有名なKindle本アフィサイトがありますが、同時に無料キャンペーン開始を開始した本3冊とともに紹介されてました。アフィサイトというとなんか黒い感じがしますが、要は販売力のある小売ですな。ここが入口として考えます。同様にパブリックドメイン売りをやっててデザインはプロだけど売り方がコスい LogDesign も、既刊のパブリックドメイン本を高精細版にしたコスい本を無料キャンペーンで出していました。初日はランキングの似たようなところをうろうろ。この本は「売り方はコスいけどデザインが優れていて購入者に満足をあたえる」ものでありまして、実際『被災地の四年後』にランキングで肉薄していたわけです。これが一つの目安になりますが、「無料本に飛びつく人」が300人くらいはいるということになります。グラフでいうところの最初の山ですな。まぁしかしそのうちコスい本は見えなくなりました。
さて越えられなかった無料本3冊はなにかといいますと
「売れる実用書・エロ・古典」。体幹トレーニングは無料なので入手してしまいました。同時に無料キャンペーンを開始したうちにエロ小説がありましたが、これはランキングがすこし離れつつも継続してTop20以内をウロウロ。だいたい夜の間に上がって明るくなると下がるという『被災地の四年後』と逆の動きをしていたようです。しかし言えるのは「無料のエロは強い」ということですな。今日になってもランキングが下がらず売れ行きが継続しています。まぁこれが「読み手の興味をそそる本」の目安でしょう。
そういうことでいくと、無料キャンペーンで宣伝効果を出すには、無料本にとびつく人300人の壁をのりこえ、エロ本程度には読み手の興味をそそらないと厳しいということなんでしょうか。
さて私もこんなことをやって出血サービスを一年弱続けた結果、手元不如意になってきまして、「貧すれば鈍する」状態でありまして。無料でたれながすことにたえきれず、今朝くらいに無料キャンペーンを中止してしまいました。中止するとたぶんもう全然売れなくなるんだろうとはわかっていてもやめてしまう豆腐メンタル。まぁこうして Amazon様の Kindle の肥やしとなって消えていくんでしょう。それはさておき無料キャンペーンの効果のデータ収集を途中で中止したのでもう明日の夕方まで5日間フルにやったときの効果はわからなくなりました。まぁしょうがないです。
次に冷え冷えになった君見ずや出版の既刊の売れ行きの内訳をみますと、今まであんまり出てなかったものが数点でています。これが波及効果の一つであろうとおもいますが効果があってこの数。まぁ頽勢は変わらないというところでしょうか。
(2015/03/11追記 続きも書きました)
[KDP][君見ずや出版] 無料キャンペーンの結果 その2 - メモ@inudaisho
(ちなみに文中売り方がコスいと名前を上げて書いていますが、アマゾン様の規定ではパブリックドメイン本はKindleセレクトに登録できず70%は享受できず無料キャンペーンなんてできない。パブリックドメインの本が無料キャンペーンやっているというだけでお察し状態。まぁアマゾンの審査なんてザルだということですわ。アマゾン自身が巧みに税金を回避しているように利用者もアマゾンの縛りを巧みに潜りぬければよいだけという見本です。コスいと書きましたが褒めてるんですよ? マネしませんが。)