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君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

Amazonに対して編集著作物の申立

 君見ずや出版 - KimiMizuya -

 先般『川瀬巴水の東京』を模倣した『東京三十六景』とかいうのがでてるが配列はまるパクリでけしからん、という記事を書きましたがその後、該出版物は消滅しました。有り体にいうと著作権の申立をして消したわけですがそのことを書きましょう。

 編集著作権なるものがあります。既にある著作物を配列したりした場合、その配列に創意性が認められるとき編集著作権が発生します。雑誌・新聞はこの編集著作物にあたります。これデータベースだとダメらしいですな。全部集めてあいうえお順年代順のような機械的な順番にならべただけだと編集著作権の対象にはならない。例の東京三十六景は『川瀬巴水の東京』の順番をモロにパクっていたので編集著作権を侵害してるわけですな。しかしたとえば『復刻版 川瀬巴水版画集1+川瀬巴水版画集2』なんてのは続き物を二冊並べてるだけだから編集著作権の対象にはならない。パクるなら1+2です。そもそもの川瀬巴水版画集は川瀬巴水著作権の他に渡辺画版店の編集著作権もあるが共に切れている、とこういうわけです。

 これからはどうせたいして売れないので放置してもいいものの、なんか気にさわるので早速 KDP様に連絡してみたわけです。あれだけ著作権について何度も何度も何度も何度も連絡を強要するところなのですぐに対応するのかとおもっていたところ、返事がきた。

当サイトでは、出版者様がKindleダイレクト・パブリッシングをご利用いただく場合、知的財産権を侵害する電子書籍の配信やその他違法電子書籍等の配信を禁止する契約および規約(以下、総称して「プログラム条件」)に同意いただいております。
プログラム条件に同意いただいたにもかかわらず、権利者から権利侵害に係る通告を受けるなど、権利侵害書籍の配信(またはそのおそれがある)と当サイトが判断した場合や、その他違法(またはそのおそれがある)書籍の配信が行われていると判断した場合には、当サイトは個別に対応と措置を行っております。

著作権や商標権などの権利者又はその代理人が、Amazonサイトでその権利を侵害されたと思われる場合には、知的財産権侵害についての申し立てを行っていただくことができます。

 この部分は一般的な対応を述べているだけなので引用した。
 まぁつまり「個別に対応と措置」をとるが、おまえの言い分はすぐに「対応と措置」するに値しないから申し立てをしたら構ってやるというところだろうか。もしくは「もう売りだしちゃってるから通常の手続きで消せないのでこういうルートでやってよ」ということだろうか。何にしても面倒なことだ。

 そしてその申し立ての経路はここにある。
Amazon.co.jp ヘルプ: 知的財産権侵害についての申し立てとその手続き

書面による申告
以下の内容を添えて、権利者又はその代理人ご自身の記名捺印を押印し、申告してください。

  1. 侵害されたとする権利の種類(例:著作権
  2. 侵害を特定するための情報
    • URL
    • 商品名
    • 商品番号(各商品ページ内の「登録情報」のASIN番号をご記入ください)
    • その他特定の場所
  3. 侵害されたとする理由、およびその根拠(証明資料を添えてください)
  4. 申告者の氏名、住所、電話番号およびEメールアドレス
  5. 申告者が正当な権利の保有者であることを証明する書面(特許権実用新案権意匠権、商標権の場合は登録証の写し又は登録番号)
  6. あなたが申告者の代理人である場合は、委任状であることを示す書類 (申告者の実印が押印されているもの)

注: 相手方に、申告者又は代理人のご連絡先を提供する場合があります。ご連絡先を相手方に提供してほしくない場合は、申告者又は代理人の会社名、名前、メールアドレスに限ってご提供いただく旨をご記載ください。ご記載のない場合は、ご連絡先の提供にご同意いただいたものとみなします。

〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1 ARCO TOWER ANNEX
アマゾン ジャパン株式会社 法務部

 書面! しかも連絡先を相手に知らせることもあるという。え? それはひょっとして喧嘩は当人同志でやれという意味?.... うーむむ。....
 わかった。吹けば飛ぶようなこの儲けだが気に障るから吹き飛ばす覚悟でやってやる!

 そういうわけで目次対照表とかつくってコンビニでプリントアウトし、コピー用紙を貼りあわせた封筒で普通郵便でアマゾン様の法務部に送りつけてみたのが2/13(金)。金曜だから急いでもしかたないだろうとケチったのが悪かったのか、東京のアマゾンに届いて受理されたのがアマゾンによると2/17(火)。そしてアマゾン内で処理されて「ご連絡書」が作られたのが2/20(金曜)。簡易書留で送られてきた「ご連絡書」が届いたのが今日の2/22(日)となる。
 その「ご連絡書」の中身は曖昧なので意見が通ったのか通ってないのかよくわからんのだが、とりあえず商品が見えていないのはたしかだ。

 しかし君見ずや出版で出た本も今あらためてみると消えてる本が5冊に増えてるわけだが、こうやってだれかが申立して消しているんだろうか。消されるような何かがあるとはおもえないようなのばかりだが。おかしいなぁ。
 ところでこうしてブラブラして何もせずにいるうちに君見ずや出版の売れ行きがどんどん悪くなってきているのでついに一度も月10万を達成することもなく消えてゆくのかもしれない。まぁしかし死なない程度でいいなら月10万あればいいけどこれ一本で行くなら40万くらいないといけないのかね。