メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

先週からの成果

君見ずや出版 - KimiMizuya -
 さて7月までひたすら電子書籍専業でやっていたが、全然もうからないし Amazon 様がNDL所蔵古書PODのような特別扱いもしてくれないので8月からは発掘バイトにはいって小銭稼ぎをすることにした。6月から日曜にどれくらい成果があがったか書いていたような気がするがそのうちここで新刊案内したらいいことに気付き、新刊案内を日曜ぐらいに書いくようになる。しかし今は平日発掘バイトで汗ながしていてあんまり作業が進まない。せいぜい土日くらいしか使えないのでなんというか先週の土日の成果をその次の日曜に書くというなんか間抜けな事をしていた。ということで今日からそういう新刊案内は金曜に書くことにする。
 ということで前回以後今日までの新刊案内。今回はちょっと趣味に走ってしまったかもしれない。

ルバイヤット

ルバイヤット

 竹内藻風 重訳『ルバイヤット』大正10(1921)  近世ペルシア詩の古典、オマル・ハイヤームの『ルバイヤート』をエドワード・フィッツジェラルドが英訳し、イギリス文学に多大な影響を与えたものを、詩人で英文学者の竹内藻風が訳したもの。ちなみに戦後改訳を出しているが、「若気の至り」と挿絵のあることを重んじてこっちを選んだ。まぁ日本の外国文学受容は英米のフィルターを通していることが多いということだ。

結方図解: 極秘

結方図解: 極秘

 『結方図解』江戸時代
 花廼家文庫のハンコが押してある。幕末の文人大名堀直格の蔵書が花廼家文庫として伝わったものらしい。ということでこれは堀家の作法なのかもしれない。内容は武家に伝わるいろんなものの結び方の秘伝を図解したもの。読めなくても絵をみれば結べるので江戸時代にはこんな結び方をしていたのかとなかなかおもしろいのだが、これも一冊も売れていないな。

南方へ挺身する人々へ: 熱帯生活必携

南方へ挺身する人々へ: 熱帯生活必携

 太平洋協会『南方へ挺身する人々へ』昭和19年(1944)
 デング熱が話題になっていたので売れるかとおもって作ったもの。太平洋戦争中で、インドネシア方面へ行く人が多かったからだろう。そういう人たちに熱帯の簡単な予備知識をあたえるために作られたもの。デング熱マラリアと並んで紹介されている。まぁ大したことないわけだが。

鮎川静『漢方医学の知識』昭和11年(1936)
『漢方の味』昭和14年(1939)
鮎川静の漢方シリーズ第二弾。第一弾の『漢方医学入門』はその実「入門記」で、基礎知識を紹介するものではなかったが、こっちは一般向けに基礎知識や治療例を紹介するもの。

大阪市社会部調査課『なぜ朝鮮人は渡来するか』昭和5年(1930)
昭和5年大阪市では朝鮮半島から渡来する朝鮮人が急増し、社会問題となっていた。大阪市社会部調査課では大阪での朝鮮人のことを調査した資料を出していたが、これは「なぜ渡来するか」に重点を置き、朝鮮半島の社会調査をしたもの。