メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

Kobo glo HDの中古を買った


 Kobo glo HD の中古をじゃんぱらで買った。増設用の64GBの microSDカードとあわせて一万弱。なぜ Kobo glo HD を買ったかというと、電子書籍づくりで画面と睨めっこしていると目が痛くなってくるようになったのでそれをなんとかしたいがために電子ペーパーのディスプレイを買ってみたかったのだが、普通にでかいものは高くて自分の財政規模では買えない。ところが電子書籍市場では市場独占のために Amazon楽天が端末を原価割れ覚悟で配りまくっている。これを手にいれたらよいのではないかということで検討に入ったのだが、Kobo の方は内蔵SDにOSが全部入っており、それをとりかえるだけで好き放題できるということでその筋では夢の機械になっているらしい。そして楽天は普通に半値で配ったりしていてとにかく安くで手に入るというのもポイント高かった。
 冒頭の写真のごとく64GBに置きかえることなどは屁のようなものであったが、その先がなかなか面倒くさくまだ VNCビューアをうごかせていない。とりあえず
Kobo firmware 3.19.5761 mega update (KSM, nickel patch, ssh, fonts) – There and back again
 などを参考にしてパッチなどを何も考えずにあててsshでログインできるところまではやったのだが、その状態でとりあえず電子書籍リーダとしてどれくらいつかえるのか試してみた。楽天が無料で配ってる青空文庫泉鏡花など読んでみるとなかなかよい。活字などよくにらまないとガクガクしているのが見えないくらい滑らかに表示されている。しかしページめくりでいちいち一二秒待たされるのがちょっと腹がたつ。この点は同じ規格の電子ペーパーをつかっている Kindle paperwhite (2015) との最大のちがいとして事前にわかっていたことだが、実際に実感するとつらい。そして、自分の最大の用途はスキャンされたPOFなどだが、とりあえずインド・アフガニスタン関係のPDF3G弱をつっこんで読んでみたところ、やはり6インチは狭い。そういう学術系・古書系のPDFというのは整形に手間など書けていないので余白がたっぷりある。見開きのままでページごとに分割されていないものも多い。それを6インチの画面いっぱいに表示させるものだから、ただでも細かい字がさらに小さくなって読みづらい。中国の木版の影印本の画像なら読めなくもないという程度か。拡大縮小移動も手間であまり快適とはいえない。リーダのソフトの方もそういう未製品みたいなデータを読むのは前提としておらず扱いづらい。うーむ。ただメモをとりながら精読する時はページめくりの問題が小さくなるのでそういうのには良さそうだが、それならもっと画面のでかいのを持っていった方がよさそうだ。
 今までPDFを見るのにはN-08D、SH-08Eと7インチタブレットAndroidを使っていたのだが、やはりこのサイズが閲覧用にはよい。そろそろ出るという Kobo Aura One(300ppiCartaディスプレイ、7.8インチ)が安値で配られるのを待った方がよかったか。
 画面というだけでいうと eInk社のMobiusディスプレイの13.3インチをつかった製品がいくつかでていて一部では話題だ。サイトの日記にまとめたのをそのまま引用するとこんな感じになる。

 OnyxのBooxが内部をいじりやすそうでよいのだが結構な値段で売っている。広州文石はタオバオに店を出している
 0819-onyx旗舰店-天猫Tmall.com
のでそこで直接買えば一万円以上は安く買えるのだが、送料とか関税とかどうなるのか知らないのでなんともいえない。このBooxのシリーズは日本で輸入販売してる仲介業者の関係者とおぼしき人がブログで詳しく情報発信している。輸入品商売ってそんなもんだよな。

 まぁそれはともかく目が痛いのは液晶の光が目を痛めるというよりはとにかく小さいのとそろそろ老化が目に来る年になっただけかもしれずこんな機械いじりをやっただけではなんともできないのかもしれない。まぁしかし KDP で本売ってるんだから素直に Kindle 系の端末を買っとけばよかった。