(20180416 文石科技が各機種のスペックを微博上で公開したのでそれを基準にして書き直した)
この4月13-16日にかけて香港にて展示会があり文石科技( Onyx )が例によって例のごとく新製品を発表した。そこに出てきたデザインがそのまま出てくるわけではないのだが、とりあえずここにそれを紹介しておく。ソースは文石科技の微博(weibo) で順番も微博にでてるのそのまま。今伊勢のあたりを車中泊で旅行してるのでそんなにじっくり調べる場所がない。 (いい図書館をみつけたのでじっくり調べて書いたりできる)
(展示会はこれ→ Hong Kong Electronics Fair (Spring Edition) 香港電子產品展)
Boox Max2
去年発売されたもの。13.3インチ電子ペーパーAndroid端末。持ってるし使ってるので過去記事参照。
- 出版社/メーカー: SKTSELECT
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Boox eMusic Score
どうも演奏家をターゲットにした端末を出すらしい。音楽の作曲を手書きでできるとか書いてあるのはそういうソフトを提供するということだろうか。Bluetoothのペダルスイッチでページめくりと録音ができるなどと書いてある。ペダルスイッチは去年付属品として発表されていたがその後出なかったようにおもう。mobileread上でも演奏家の人がブーブー言っているので需要はあるとおもう。
ただ、ストレージ(いわゆるROM)が128GBとかいう情報があったけど上の画像だとスペックがMax2とまったく同じなんよな。何がなんだか。128Gとか64Gとかだとすると単に Max2 の上位規格の Max2 pro を 演奏家をターゲットにしてこういう名前で売るというだけなのかも。
Boox Note
今年発売されたもの。10.3インチ電子ペーパーAndroid端末。3月ごろに発売されて4月になってようやく日本人でも手にいれる人が増えたので詳しくは書かないがそういう人のを検索したほうが早いとおもう。たぶんすごく売れる。
BOOX Note 電子書籍リーダー 10.3インチ大画面/Android6.0/デュアル・タッチ/Wifi対応/Type-c
- 出版社/メーカー: BOOX
- メディア: エレクトロニクス
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Boox Note S
廉価版 Boox Noteだなこれは。9.7インチ電子ペーパーAndroid端末。この、9.7インチの電子ペーパーパネルは150ppiでもう旧世代の規格だ。しかもRAMが1GBなのでいろいろ苦労するとおもう。ストレージ(いわゆるROM)もNoteの半分だ。微博の方では大きさがiPadといっしょとか書いてるがあんまりおすすめしない方がいいとおもう。
Good E-Reader の方の画像だとこれだけSDカードが挿せるように書いてあったが、文石科技が出した中文のだとない。wacomペンについてはついてるバージョンも考えているらしい。画像にも書いてあるが、これはただの事前発表なので実際には何がでてくるのかわからない。ネットでの反応をみて仕様を変更することもあるだろう。Noteも最初はメモリ(RAM)1GBという発表だったが実際には2GBのものが出てきた。専用機ではなく汎用機として出すのだから2GBはないとつらいとおもう。
Boox Nova
次は7.8インチ電子ペーパーAndroid端末。ついに出た!300ppi 7.8インチCartaスクリーン電子ペーパーのAndroid!
ただし他のスペックが残念なんだな。メモリ(RAM)1GB、ストレージ(いわゆるROM)16GB、タッチのみ。これはいただけない。フロントライト有りだったり260gだったりするあたりかなりいいんだが。もうすこしこれのスペックを上げてほしいところ。
Boox Ligo, Boox Poke
PokeとLigoの二つの名前が出てきてとまどったが、上のスペックをみるとPokeはLigoの廉価版だな。Ligoの方は「純平」と書いてあるのでおそらくようやくフラットパネルの電子ペーパータブレットを出してくるんだろ。微妙に違うのはおそらく工場がちがうんだろう。ソニーがDPTシリーズを日本国内で組立していたのをあきらめて中国に戻すというのがGood e-Readerでニュースになっていたのでその工場の選定などは済んでいるはずだ。あるいはその工場をつかっているのかもしれないがこれは妄想なので忘れてほしい。
全体にスペックが落ちてるのでSoCが同じかどうかすら怪しいが、パネルは電子ペーパー端末の主力として散々出ているものだからとっつきやすいだろう。
まとめ
これで、eInk社(台湾 元太科技)が一般向けに供給している電子ペーパーの読書に使えるパネルを全種類出してきた形になる。ただeInk社がJDIと組んで開発したもっと高精細のパネルは発表に入っていない。たぶんそれはソニーなどの専用端末を出してるところに優先的に供給されるんだろう。写真を文石科技の微博から無断借用したが、どれも同じように見えないだろうか。パネルの大きさ以外の中身の設計はたぶんほぼ一緒だろうとおもう。3月中にBoox Max2 のファームウェアアップデートがあったが同日にBoox Noteのもあった。しかも細かいバージョンの番号が同じだった。そんなに開発力は高くない(おそらく手が足りない)ので同じSoCでちょこちょこいじって多数対応できる形で開発しているんだろう。だからソフト的には等質なものをつかうのではなかろうか。まぁAndroid自体がいろんな大きさの端末での対応を指向したものだからということかもしれない。とりあえず全パターン網羅してみたという感じがあってなかなか中国らしい大雑把さがある。さてどれが売れて生き残るのかな。自分はMax2を買ったのでもうどうでもいいがそのうち値段も下がってくるんだろうな。むーん。
最後に、非常にどうでもいいことだが、適当に絵を書いたのを応募してスタイラスをゲットしたのだが、展示にその絵を使いたいというので送ったところ、実際に香港の展示会でのディスプレイに使ったらしい。写真にのってた。まぁ写実的すぎないところがよかったのかな?
- 出版社/メーカー: 伊勢鳥羽志摩特産横丁
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