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君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

無料キャンペーン

 君見ずや出版 - KimiMizuya -
 KDP で Amazon に魂を売りわたし KDPセレクトに登録すると70%の取り分を選択でき、なおかつ読み放題及びオーナーライブラリの対象に入ることができるのだが、その他に登録期間中に一回だけAmazon様謹製の販促をつかうことができる。この販促に二つありどちらかを選ぶのだがAmazon.co.jpで使えるのは一つだけだ。それが「無料キャンペーン」
 無料キャンペーンが使えるのは5日間に限られており、この5日間は一日づつバラバラでも5日ぶっとおしでも自由に設定できるが時間は17時スタート限定だ。この無料キャンペーンで無料でバラまいて、他の商品の「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に出るようにするのが定番の販売戦略らしい。

 今まで国会図書館のものなどを売っていたため、この無料キャンペーンを試すことができなかった。パブリックドメインはKDPセレクトには入れないのだ。70%はともかくオーナーライブラリとか読み放題の対象になれないのはつらい。それはともかく今回ひさしぶりに自作の『被災地の四年後』をつくったので、これで無料キャンペーンを試してみようという寸法だ。

 ところで販売戦略というのは商品の性質によって違う。無料キャンペーンが通用するのはマンガや小説など読者が大量に見込めるもので、君見ずや出版はバカ売れするようなものは扱っていない。川瀬巴水は例外中の例外であんな波が来るとは想定していなかった。他のものはほとんど売れていないとみてよい。もっとも売れていないとはいっても世の中物好きはいるもので、ちょぼちょぼ売れる。このちょぼちょぼが重要であって、とにかく点数を増やせば塵も積れば山となる寸法だが、200点程度ではまだまだ人一人生活できるレベルには程遠い。そんなのだから無料や格安でバラまいても見込客が減るだけなのだが、『被災地の四年後』は言わばナマモノだからどうせ売れるのは長続きしない。そろそろ東日本大震災4周年がやってくるのでその旬がやってくる。ここで無料でバラまいてなるべくたくさんの人の目にとまるようにし、そこから君見ずや出版に誘導しようという魂胆だ。つまり入口として使おうというわけだ。

 名刺代わり、もしくは試供品としては無料キャンペーンは使えるはずだ。これは川瀬巴水で痛感した。サキ出版の焦土戦術によって99円商品と化した川瀬巴水だがせっかくなのでリンクを最後のページにさしこむようにしたところ、『川瀬巴水の東京』につられてか他のも売れるようになった。しかしこういう一過性のものは結局一過性で長続きしない。早くも2月後半には川瀬巴水の波が来る前の水準よりも低いところに落ちた。
 ま、今回も似たようなパターンになるとおもうのだが、さてどうだろうか。無料にたかる人は無料しか読まないから今回は波及効果が薄いのではないかという予想もなりたつ。そもそも無料キャンペーンで数が出るのかという問題もある。さて。