メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

KDPの画像のサイズ

 その昔は画像のファイルサイズは128kB以下に抑えないといけなかったが、すこし前にそれが緩められ、ついでに画像のサイズも1600x2560が最大となり、かつ推奨されるようなことになった。
 君見ずや出版では画像本をつくるのに、今まで Kindle Comic Creator (以下KC2)を活用していたが、KC2はいろいろ制限があって、結局jpgで画像をつくることになる。KC2 はkindlegenのGUIフロントエンドでしかないのにkindlegen以下の制限があるのは怪しからん話だが、そこはそれ、GUIフロントエンドとして使えるところは使い、使えないところはとりあえずごまかして後で自前でなんとかすればよい。
 今回ためしに1600x2560の画像をつかってmobiファイルをつくってみた。そんなデカい画像必要なのかとおもいながら作ったが、できたmobiファイルを例の手段で分解して画像のサイズがどうなったか確認すると、小さくなっていた。1200x1920。これはいかん。
 なぜなら画像は変換の回数が少なければ少ないほど画質がよくなる。特にjpgは非可逆圧縮といわれるだけあって、jpgをjpgに変換する事を繰り返すとどんどん劣化する。jpgは最後に出力するときの手段というのが鉄則だ。可逆変換といわれる画像形式であっても、縮小がかかると劣化はまぬがれない。しかも縮小もどういうふうに縮小するかが問題だ。
 これ以上は書かない。数字を出したからわかる人にはわかるだろう。いかにして画質を落とさず利用者の元に届けるかが問題だ。

 ところでそういう問題意識を持ちつつ一応工夫はしていたつもりだったものの、白黒の本について自分は盛大な見落しをしていたことに今頃気付いた。最近作った本のファイルサイズがあんまりでかいので縮める工夫をしたときにやっとわかった次第だ。恥かしい。あわてて遡及して対応したものの、去年以前のものをまた作りなおすのはしんどすぎるのでそこまで対応しないかもしれない。人生に生き恥はつきものか。