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君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

新刊案内

 君見ずや出版

 三冊。



尾形月耕『義士四十七士』

尾形月耕『月耕随筆』

 明治大正の絵師・尾形月耕による画集です。一つは忠臣蔵。一つはテーマを定めず随意に描いたもの。『月耕随筆』のカラー版をデジタルコレクションで掘り出したのでこれを目玉としときます。しかしさすがにこの調子で埋まってるものが多いとはおもえない。

伊藤銀月『忍術の極意』大正10年(1921)
 日本で最初の忍術研究本。戦国時代の研究の必要のために忍びの者の研究をやったと書いてあるが、伊藤銀月が幼時に実際に忍術者として大名につかえていた老僧が柱を駆け登ったのを見たことが原体験としてあるようで、わざわざその紹介のために挿絵が入れてある。この本の初版は大正6年で1917年、明治維新から50年程度。伊藤銀月は明治四年(1871)生まれだからそういう人達が十分生きていた時代になる。